娘の遺骨を手に取材に応じる座間9遺体事件の遺族=27日午後、福島市(一部画像処理をしています) 白石隆浩死刑囚(34)の刑が執行されたことを受け、事件で亡くなった福島市の女子生徒=当時(17)=の父親が27日、市内の自宅で報道陣の取材に応じた。刑執行に対し「生きて罪を償う方が良かった」と話した。
執行はテレビの報道で知った。「自分の中では娘が亡くなったという意識はない。何も変わらない」と冷静に受け止めた。「(白石死刑囚が)異常だったと自分に言い聞かせるしかない。反省するのは無理だったと思う」としつつも、「亡くなったらそれで終わり。事件のことを意識したまま生きていてほしかった」と残念がった。
娘について「おとなしくて、漫画を描くのが好きで、勉強もスポーツも何でもできる子だった」と振り返った。「今でもどこかで育っている感覚がする」と神妙な面持ちで話した。