フィギュアスケート女子で22年北京オリンピック(五輪)団体銀メダルの樋口新葉(24=ノエビア)が、来季限りでの現役引退を表明した。
アイスショー「ドリーム・オン・アイス(DOI)」が27日、KOSE新横浜スケートセンターで開幕。公演後に「来シーズンで引退しようと決めて臨んでいる」と明らかにした。
樋口は14年全日本選手権で3位となり、04年浅田真央以来となる中学2年での表彰台入りを果たした。18年平昌五輪には届かなかったが、翌月の世界選手権で銀メダル。22年北京五輪は個人4位で、五輪の女子では史上5人目となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)成功者となった。
22−23年シーズンの休養を挟み、23−24年から復帰。今季は全日本選手権で3位となり、今年3月の世界選手権でも6位となった。
主な一問一答は以下の通り。
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−今日披露した新ショートプログラム(SP)の「マイウェイ」のテーマを教えてください
「自分のスケート人生を表現するプログラムとなっています。1つ1つのジャンプ、スピン、エレメンツ、それ以外のつなぎや、これまでの自分が滑ってきた表現の幅広さを全て出せるプログラムになっています。表現も注目してほしいです」
−「スケート人生を表現するプログラム」とのことですが、どのようなストーリーを表現したいですか
「振り付けに行った時に曲をどうするのか迷っていましたが、3日目くらいにジェフ(振付師のジェフリー・バトル氏)が『僕が引退する時に使いたかった曲なんだよ』と持ってきてくれたのが『マイウェイ』でした。自分の中でしっくり来て、踊りやすそうというのもあったので、最後のシーズンの締めくくりにちょうど良いプログラムになると思って、この曲にしました」
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−「最後のシーズン」とのことですが、新シーズンをどう捉えていますか
「やるからには五輪を目指して進んでいきたいと思っていますが、1つ1つの試合が最後と感じ取りながら、納得して1つ1つの試合を終えられるように、次に進めるように滑れれば、自分がやってきたことが間違っていなかったと思える。納得のいくような演技をしていくことが目標です」
−「最後のシーズン」というのは、来季限りで現役引退ということですか
「そうですね。来シーズンで引退しようと決めて臨んでいます。目標は五輪ですが、1つ1つの試合が最後になると思うので、気を引き締めて滑りたいです」
−来季限りでの引退を決めた理由は何ですか
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「もともと今シーズン(2024−25年)で辞めようと思っていましたが、それもあって力を出せたと思っています。(3月の)世界選手権で自分の力で五輪の枠をとった。それを自分で使いたいと思ったことが、来シーズンまで頑張ろうと思ったきっかけです。北京五輪に行った時に『もう1回五輪で滑りたいな』と思ったことも、来シーズンを滑りたいと思ったきっかけ。自分のメンタル的には弱い面がたくさんあるので『来シーズンまで』と決めて、全力で全てを出し切れば、良い結果も残せるんじゃないかな、というのが理由です」
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