工務店社長が「お家を建てたときの後悔ポイント」を解説するYouTube動画に、視聴者から共感や自身の経験が寄せられています。
【画像・動画】“住んでから気づく後悔ポイント”トップ10を見る
動画を投稿したのは愛媛県の工務店「クリエイト伸」(愛媛県四国中央市)の星川真一社長。YouTubeチャンネル「こだわり社長の家づくり革命ch」(@kodawari-hoshikawa)」で家づくりについてのリアルな情報を発信しています。
今回の動画では「お客様感謝祭」で施主100人に「お家を建てて後悔したポイント」をたずね、そのトップ10を「軒ゼロにして後悔!? 理由わからないと危険です。住んでから気づく失敗と後悔を工務店社長が徹底解説!」とのタイトルで、解説を交えて発表しました。
第10位は「2階にトイレを付けた方が良かった」。「2階のトイレなんて使わなかった」という人もいる一方、2階にトイレを置かずコストダウンしたけれど、実際に住むと不便に感じたお客さんもいるようです。
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第9位は動画タイトルにある“軒”に関係する「外壁が汚れる」問題。星川社長によると、汚れの原因は外壁の素材というより「軒の長さ」なんだそうです。屋根が外壁から出ている部分である軒には雨が直接当たるのを防ぐなどの機能があり、「軒を出した方が外壁を守れる」とのこと。
敷地の条件によって軒が出せない、流行している軒のない家を建てたいといった場合はできるだけ汚れない外壁の素材を選ぶのも一つの手だとした上で、「基本的に軒がないということは『不利に働く』という参考にしていただけたら」と念を押す星川社長でした。
第8位は「玄関ポーチが狭い」。玄関は「通るだけだからいいや」と重視されないことが多いそうですが、お客さんの中にはドアを開けた時に子どもが段差から落ちたとの経験を語る人も。星川社長も玄関は家族全員が何十回も使うところなので、「広さにも注意しておいた方がいいですよ」と呼びかけました。
第7位にランクインしたのは「オープン収納に扉を付ければ良かった」です。コストカットで奨励されることもあるオープン収納ですが、「リビングとか目に付くところは扉があったほうが良いかもしれないですね」と星川さん。第6位は「(ガス衣類乾燥機の)『乾太くん』の台」。この意見について星川社長は「台」そのものより、「洗濯ものをたたむスペースや、洗濯機から出したものを乾太くんに入れるまでの中継地点」になりうるカウンターがあった方が良いという意味だろうと語りました。
第5位は「ランドリールームが欲しかった」。星川社長も「ランドリールームはいらないと思っていた方も、いざ暮らしてみるとあった方が良かったという意見も出る」とのこと。第4位は「ウッドデッキのメンテナンスが大変」がランクインし、星川社長もメンテナンスが面倒くさい人は木で作るのはやめた方がいいと言います。お客さんからも「忙しい中でメンテナンスしづらいなというのがありましたね」「奥行きあるウッドデッキにしたんですけど、奥の掃除とか管理が大変」との回答がありました。
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「お家を建てて後悔したポイント」の第3位には「外構を後回しにしたこと」がランクインしました。星川社長によると、土地を買ったり、家を建てたり、カーテンなどインテリアの購入をしたり引っ越したりなどでお金がかかるため、外構は後回しにされがちなんだそうです。
しかし、例えば駐車場にコンクリートを打とうと思っても、その間、車を退けておくところを用意しておかないといけないので、後回しにすると余計に大変になってしまうといいます。
動画では「感謝祭」に訪れたお客さんが「外から見たトータルの見た目とかを考えると外構も最初にやっておけば良かったかなということは思います」「いざ住み始めると車停めたら退けないといけないとかもあるので、並行してやればよかったなと思いました」などインタビューに回答するシーンも。星川社長も「ご予算の許す限り、お家を新築される場合は外構も一緒にされた方が良いと思います」と解説していました。
第2位となった「収納不足」については「(後悔されることが)よくある」と星川社長。収納が少ないお家の図面を見て、お客さんが「いいや」と思っていても、自分たちの立場からは収納についてしっかり説明する必要を実感したと話します。
お客さんのなかにも、「(リビングの広さなど)やっぱそっちに頭がいっちゃって。収納はいっぱいとった方が良いと思います」「洋服とかが多くていっぱいになりがちなので」と収納不足を後悔する人が。子どもの成長など、時間の経過につれて当初より物が増えてしまうこともあるそうです。
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星川社長は収納をどれくらい設けるかについて「坪数とか敷地とかご予算にも当然よるんですけど」と前置きしつつ、「常に整理整頓できれば良いですけどなかなかそれもできないですよね。ぶち込んでいくしかないですよね収納に」と生活する上での収納の必要性について語りました。
「後悔した」と回答した人が最も多かったのは、「コンセント」の位置や場所という結果に。星川社長は「やっぱりこれは避けて通れていないなということを痛感しました」と話し、家を建てるにあたりよく起こる問題であることがうかがえました。
お客さんからも「コンセントとかもうちょっといっぱい付けても良かったかなと思います」「間取り的には大満足です。コンセントの位置が住んでみてこっちじゃなかったなというのはありました」などの声が。
星川社長は「図面で打ち合わせして現場でも打合せさせていただいてもやっぱり起こる」と事前に防ぐ難しさとともに、「(コンセントを)余分に付けるとお金がいるじゃないですか。お客様も追加は控えようと思うので『いらないです』って言うんです」「生活スタイルが変わってしまうと、使わなくなったりとか多用する場面が出てくると思う」と問題が起こってしまう原因について語りました。
「お家を建てて後悔したポイント」には、「建てている最中は問題だと思わなかったけれど、住んでみると困ったことが出てきた」というものが多く挙げられています。費用や敷地など事情がある人もいるとは思いますが、家を建てる時は多くの事例を見ている工務店の助言に耳を傾け、その通りにできない場合も起こりうる問題や対策も含めて聞いておく必要があるようです。
動画には「これはリアルな声で大変参考になりますね」「実際建てた人の後悔ポイントは実感こもっていて参考になりますね」などの感想が寄せられていました。
また、「コロナの時は二階にトイレがあり助かりました!」「外構もちゃんと間取りのときに打ち合わせしました。それでも住んでみたら失敗でした」など経験を語る人もいました。
クリエイト伸はInstagramやFacebookでも家づくりの情報を発信。YouTubeではルームツアーのチャンネル「クリエイト伸【瀬戸内に暮らす】家づくり」 も展開しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「こだわり社長の家づくり革命ch」(@kodawari-hoshikawa)
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