
遺産目当ての親族に謎の人影……まさに弱り目に祟り目といえる体験談が寄せられた。投稿主は40代女性。母方の祖母の葬式で起きた出来事だ。
初めに女性は、母親の親族内の厄介者である叔父についてこう明かした。
「亡くなった事を新聞にすら載せてないにもかかわらず、亡くなった翌日に一族で一番たかり癖の8番目の叔父(無職)が来訪。これは7番目の叔父の葬儀の時も祖父の時も翌日に来訪の前科有り」
「たかり癖」のある叔父は遺産の話には目ざといようで、連絡をしなくても「必ず現れ」、「毎度のように金をせびる」という。その傍若無人な振る舞いはさらに続く。(文:湊真智人)
疲労困憊の母が耳にした「泣き声、走る音、うめき声」
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女性によると、この叔父は中退したものの旧帝大の法学部で法律を学び、「それを悪用活用し……働かず生きている」という厄介者だそう。通夜の後の食事会でも祖父母の養子に絡んだり、女性の母親に遺産の話をしつこく投げかけたりなど、身勝手な行動を続けていた。
喪主を務めたという女性の母親は、前日から斎場に泊まるほど多忙で疲れ切っていた様子。そこに当の叔父の面倒が重なり、「かなり精神的に参って」いたと女性は振り返る。それ故だろうか、こんなことをつぶやいていたという。
「私が着いた時には『ここに泊まらなくて正解、ずっと赤ちゃんの鳴き声や、子供の走る音、うめき声が一晩中続き一睡も出来なかった』と、“見える人あるあるな悩み”を吐露してました」
場所柄も大いに関係していたことだろう。そして、この不可解な現象は女性も目の当たりにしたという。
“引き寄せ体質”の女性「はっきりと目視できたのは初めて」
遠方から来た親類が徐々に帰りはじめ、会場には女性と母親を含め「7人ほど」が残っていた。母親が一息つこうとしてビールに手を伸ばしてから、事件は起きた。
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母親は「さっきまであったはずの」栓抜きがないことに気付いた。女性も近くを探すも見つからず。スタッフも席を外していたために「会場の奥にある準備室(調理場)」に取りに行こうとした。すると母親も一緒についていくと言い出した。
一緒に席を立った女性は、そのまま準備室へ向かった。しかし途中で不可解な光景が目に飛び込んできた。
「正面にすりガラスの扉があり、そこは寒さ対策の為なのか外扉との間は一畳にも満たない空間がありました(以前この斎場に出入りする業者だったため構造を知っていた)。その僅かな隙間に3人の人影(1人はロングヘアーの女、1人は高身長の男性、もうひとりは全身真っ黒で顔の部分だけ白い)」
女性はこれを「見てはいけないもの」と直感し、「かーさん!かーさん!」と母親に呼びかけた。すると母親は「皆まで言うな」と耳打ちで伝えてきた。「明らかに人ではない」と女性は怪しがりつつも、母親に促されるまま床に就いたという。
翌日火葬場にて、女性は改めて母親に尋ねてみた。その時の返答を以下のように記している。
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「あれは良くない者で騒がしいので様子を伺っていたとのこと。あの時もずっと母親に『見えてるんでしょ?!』と話かけて来たとの事。私は霊感などはなく、『引き寄せ体質なので忘れなさい』と言われました」
“見える人”である母親は心霊体験に慣れていたのか、女性を冷静に諭したようだ。当時の心境を女性は次のように書いている。
「後にも先にもあんなにはっきりと目視できた(表情まではわからない)のは初めてで、テンパリました。毎日の様に見えることはありませんが、母親はよく話しかけられると言っていたので、あんな者が見えない私はまだマシかと思ったものです」
「3人の人影」の正体は何だったのだろうか。単なる見間違いだったのか、それとも……。いずれにせよ、現実の困り者である叔父には早めに改心してもらいたい。
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