万全の暑さ対策を講じ、自国で競歩大国の復活を印象づける。
陸上の世界選手権東京大会(9月13〜21日)の競歩日本代表が28日、都内で合宿を公開。厳しい暑さが予想される本番へ向け、日本陸連科学委員会の杉田正明委員長は「相当厳しい環境を想定して、準備を進めていきたい」と見据えた。
男女20、35キロともに午前中に開催。コースは神宮外苑(国立競技場発着)となるが「ほぼ日陰がない状況」という。
気象庁によれば、昨年9月の東京の平均気温は26・6度。最高気温が30度を超えた日(真夏日)は19日もあった。入念な対策が必要となる。
そこで今年は「6年ぶりにみんなでデータを取った」と、久々に代表全体で計測機会を設けた。この日は男子20キロ世界記録保持者で世界選手権優勝2度の実績がある山西利和らが参加し、練習の合間の体温測定や汗の成分採取を実施。杉田委員長は「成分量によって栄養摂取やドリンク供給を変える必要がある」といい「個々に応じたオーダーメードの対策をするために、良いデータが取れた」と一定の収穫を強調した。
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日本勢は21年に札幌のコースで開催された東京五輪で2個のメダルを獲得。その後も世界大会で複数の入賞者を輩出し続けているが、海外勢が力をつけていることもあり、24年パリ五輪はメダル獲得者がゼロだった。
今年の世界選手権では一丸で好成績を収めるべく、地の利を生かした対策が求められる。【藤塚大輔】
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