
今から4年前、ペットショップで衝動買いした友人が「懐かない」という理由ですぐに飼育放棄したソマリという猫種の女の子、しぴちゃんを引き取った、しぴこめ(@chipie0826)さん。
その後、しぴこめさんは瀕死状態だったキジトラの子猫、おこめくんを保護。元気ないたずらっこに成長したおこめくんの一方で、しぴちゃんは深刻な腎不全を発症。
4ヶ月で100万円超となる多額の治療費や日々の看病に苦戦しつつ、しぴこめさんは2匹の可愛い様子をX(旧Twitter)やInstagram、YouTubeに投稿している。
そんな中、知り合いから衝撃的な声をかけられたとXに投稿した、しぴこめさん。
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うちには多額の治療費が必要な病気の子もいる
「知り合いの、知り合い(つまり全くの他人)の猫が9匹子猫を産んだから飼ってくれないかと言っているらしい。誰もいなければ、捨てる、多分猪(イノシシ)にやられるかもねと。産ませるなよ、外に出すなよ、避妊去勢手術しろよ。猫飼いに言えば無条件で飼えると思うな。うちには、病気の子もいる。金が、かかる。猫を幸せにするのも人間。猫を不幸にするのも人間」
<しぴこめさんのXの投稿より>
猫飼いの善意につけこむな!
しぴこめさんに聞いたところ、声をかけた「知り合い」は職場の元同僚。
そのため、見ず知らずであるはずの子猫の所有者(知り合いの、知り合い)にも、しぴこめさんがしぴちゃんを引き取ったいきさつや、元保護猫であるおこめくんと暮らしている……つまり、猫飼い(猫好き)であることが伝わっていたそうだ。
「知り合いの知り合いなので、飼い主としての責任についてどう考えてるかまでは不明ですが、現在も引き取り手を探しているようです」(しぴこめさん)
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他責思考が見え見え…
今回の投稿に対して、多くの憤りの声が寄せられた。
「もはや脅迫…」
「言い方が卑怯ですね。飼ってくれなかった人たちが悪いという他責思考が見え見えです。猫たちが不幸になるのは産ませた人間の責任」
「お前が猪にやられろ、と思ってしまいました」
「自分で里親探せよ、と言いたいです」
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「猫一匹生涯面倒見るには100万以上かかります。それを払うならみるよ、と言ったら捨てるというでしょうね。飼う気がないなら産ませるな!頭弱いのかな?」
「私も知り合いの知り合いから、義母がネコアレルギーなので10年一緒に暮らした猫のもらい手を探してると。なんで手放せるの⁉︎うちは5ニャンいるので泣きながらお断りしたら、10才だからそんなに長生きしないよ⁉︎とのセリフ…猫を何だと思ってるのか⁉︎ 断ったら猫ちゃんどうなる?と思ったけど受け入れられなかった(涙)」
「繁殖」に関する適正な措置は法律上の飼い主の責務
「猫を幸せにするのも人間、不幸にするのも人間です」と、しぴこめさん。
動物の愛護及び管理に関する法律にも、「動物の所有者は、その所有する動物がみだりに繁殖して適正に飼養することが困難とならないよう、繁殖に関する適正な措置を講ずるよう努めなければならない」と定められている。
5月〜6月は猫の春の出産シーズン。保護団体やボランティアも手一杯の状態だ。多頭飼育崩壊を防ぐため、妊婦猫や新たに産まれた子猫の保護を断られるケースも少なくない。
「避妊去勢」や「猫を外に出さない」ことに異論を唱える人もいる。だが、「避妊去勢」「屋内飼育の徹底」、そして「終生飼育」は、不幸な命を産まないための飼い主の責務だ。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)