有料ニュースを積極的に読む年代は? 購読者のリアルな動機

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2025年06月29日 10:21  ITmedia ビジネスオンライン

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有料ニュース購読に関する意識調査

 若年層を中心に有料でのニュース購読が広がっている。スマートニュースが、オンラインでニュースを閲覧している一般ユーザー1000人を対象に実施した「有料ニュース購読に関する意識調査」で分かった。


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●有料購読で生活が変わる? 若年層の利用動向に注目


 有料購読者を年代別に見ると、20代(29.6%)と30代(24.8%)で半数以上を占め、若年層ほど有料ニュースの購読に積極的であることが明らかになった。有料購読者の男女比については、男性が67.8%、女性が32.2%だった。


 有料購読者が有料ニュースを購読しようと思った理由について、1位が「日々の生活に役立つ情報が欲しい」(42.4%)、2位が「仕事や進路に役立つ情報が必要になった」(37.8%)、3位が「趣味や興味のある分野をもっと詳しく知りたい」(35.8%)となった。


 有料購読者は、仕事だけでなく生活や趣味を充実させるために幅広い知識を求めている傾向がうかがえる結果となった。


 有料ニュース購読後の変化については、「趣味や学びたいテーマへの関心が強まった」(34.0%)、「記事や本を読む量が増えた」(33.8%)が高い割合を示した。さらに、「ビジネスや時事に対する情報感度が高くなった」(31.4%)、「仕事や勉強に役立つ知識やスキルが増えた」(30.0%)など、実務面での変化も上位に入っている。


 ユーザーからは「さまざまな分野に興味を持ち、考え方が柔軟になった」「専門的な知識が仕事に役立った」「お客さまとの会話が盛り上がるようになった」といったコメントが寄せられた。有料購読が趣味や関心の幅を広げるだけでなく、実務や人とのコミュニケーションなど、多方面でポジティブな影響を与えている様子がうかがえる。


●有料ニュースを購読する際に重視するポイントは?


 有料ニュースを購読する際に重視するポイントについては、「質の高い記事が読めるか」(45.0%)が最も多く、「どのデバイスでも最適な表示で読めるか」(38.6%)が続いた。20〜30代では「マルチデバイス対応」(41.9%)が首位となり、多様なデバイスで快適に閲覧できる体験を求めている傾向が見られた。


 有料購読者のオンラインニュースの閲読頻度については「毎日1回以上」が76.8%で、ニュースアプリ(73.6%)を主軸に、ニュースサイト(58.8%)、ポータルサイト(51.0%)など、複数チャネルを用途に応じて使い分けている。


 一方、非購読者の閲読頻度は「毎日1回以上」が86.2%と高く、主な情報源としてニュースアプリ(72.6%)を利用している。


 非購読者が有料購読を検討する上で最も重視するのは、「定期購読の価格」(44.0%)だった。次いで、「質の高い記事が読めるか」(40.4%)、「広告が少なく、快適に記事を読めるか」(37.4%)となった。


 非購読者は持続可能な価格に加え、高品質な記事をストレスなく読めることに重きを置いているようだ。


 調査は、スマートフォンで週1回以上オンラインでニュース記事を閲覧している全国の男女18〜69歳のユーザー1000人(有料ニュース購読者500人、非購読者500人)を対象にインターネットで実施した。調査期間は、3月21〜24日。


(小松恋、アイティメディア今野大一)



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