バイエルンからの関心が報じられるウォルトメイド [写真]=Getty Images シュトゥットガルトは、ドイツ代表FWニック・ウォルトメイドをやすやすと手放すつもりはないようだ。28日にドイツ誌『kicker』が報じた。
現在23歳のウォルトメイドは、198センチメートルと大柄ながら、繊細なプレーも得意とする万能アタッカー。地元の名門ブレーメンの下部組織で育ち、17歳でトップチームデビューを飾ったものの、同クラブでは伸び悩み、2024年夏にシュトゥットガルトへフリー移籍を決断した。すると、初年度の2024−25シーズンはブンデスリーガで28試合出場12ゴール、優勝したDFBポカールでは5試合5ゴールと殻を破った。
2025年6月にはA代表デビュー。また、アンダー世代でもレギュラー格として活躍し、惜しくも準優勝に終わったUEFA U−21欧州選手権2025では6ゴールを挙げて大会得点王に輝いた。
そんなウォルトメイドに王者バイエルンが接近。すでに5年契約で個人合意済みとも報じられるなか、シュトゥットガルトとバイエルンの首脳陣の間で最初の話し合いが行われたようだ。
しかし、そこでシュトゥットガルトが要求した移籍金は、1億ユーロ(約171億円)だったという。バイエルンが予想していた5000万ユーロ(約85億5000万円)の2倍だが、シュトゥットガルトからしてみれば、2028年夏まで契約を残す期待の若手を国内のライバルに安売りする理由は一切ない。
バイエルンの攻撃的ポジションにはすでにドイツ代表FWジャマル・ムシアラやイングランド代表FWハリー・ケインというワールドクラスの選手がおり、同クラブがウォルトメイドに6000万ユーロ(約103億円)以上を投じる可能性は低いだろうと『kicker』誌は指摘。シュトゥットガルトとのクラブ間交渉は難しいものになりそうだ。