
ファーウェイは6月3日、HUAWEI WATCH FITシリーズの上位モデル「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」を発売しました。
3万円台後半で購入できるコストパフォーマンス重視の選択肢として、今季注目のスマートウォッチです。
ここでは「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」について、5つのポイントでチェックしていきます。
●4世代目で追加された初のフラッグシップモデル
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「HUAWEI WATCH FIT」シリーズは、同社のスマートウォッチのなかでも、フィットネスや健康管理に注力したシリーズです。
今回発売された「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」は、FITシリーズとして初めて「Pro」を冠したモデルであり、価格帯が上がったうえで仕様がパワーアップした一台となっています。
スタンダードモデルの「HUAWEI WATCH FIT 4」は、2024年発売の「HUAWEI WATCH FIT 3」から値段は変わらず2万3980円〜(税込、以下同)。一方、本記事で紹介する上位モデルHUAWEI WATCH FIT 4 Proは、フルオロエラストマーベルト(ブルー・ブラック)が3万7180円、ナイロンベルト(グリーン)が3万9380円で、最小構成でも1万3000円以上高額になっています。
価格は上がっていますが上質な素材を使用しており、丈夫なサファイアガラスの風防、チタン合金ベゼル、航空機グレードのアルミボディを採用。厚さ約9.3mm、重さ約30.4gと軽量です。
ディスプレイは1.82インチの有機EL(解像度480×480ピクセル)で、屋外でも視認性が高い3000ニトの輝度に対応していることがポイント。通常モデルのFIT 4は2000ニトまでの対応となっています。
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●アウトドアシーンに適した仕様
2025年モデルの「HUAWEI WATCH FIT 4」シリーズでは、新たに気圧計を搭載したことがトピックです。
例えば、登山やトレイルランを行う場合には、スマートフォンアプリ「HUAWEI Health」経由でフルカラーマップをダウンロードし、等高線付きのルートをウォッチに表示するといった使い方が可能です。またGPXファイルのインポートにも対応しています。
こうした機能は、FIT 4でも使えますが、上位モデルのFIT 4 Prは、先述したように、丈夫なサファイアガラスの採用や、高輝度ディスプレイの搭載によって、よりアウトドアシーンで使いやすいことが特徴と言えるでしょう。
防水性能が強化されており、従来の5気圧防水に加え、EN13319規格に準拠した水深40mまでのフリーダイビングにも対応している点も見逃せません。スタンダードモデルのFIT 4はフリーダイビングでは使えないので、もしダイビングで使用したい場合はProを選ぶ必要があります。
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●上位モデルさながらのゴルフ機能を搭載
上位モデルの「WATCH GT 5 Pro」と同等のゴルフ機能に対応していることも注目ポイントです。
「HUAWEI Health」アプリ内の操作で、国内ほとんどのゴルフ場のマップデータをダウンロードすることができます。グリーンまでの距離や方向をパッと把握でき、傾斜情報をヒートマップで表示する機能にも対応しています。
GPSの性能については、新設計のアンテナとアルゴリズムにより、前世代の「HUAWEI WATCH FIT 3」と比べて精度が約20%向上しているとのことです。
ただし、いわゆる「競技モード」の記載が公式ページなどでも確認できないので、使用機材のルールが厳格な競技などで利用したい場合は、慎重に選ぶ必要があります。
●安心のバッテリー持ちと急速充電対応
HUAWEI WATCH FIT 4 Proのバッテリーは、通常使用で最大10日間使えるとされています。
またワークアウトでGPSを連続使用する場合でも、約18時間の使用が可能。例えば、フルマラソン初心者の目標タイムが6時間前後、屋久島の縄文杉トレッキングコースが往復10〜11時間程度の想定なので、アマチュアが本気度の高いアウトドアシーンに臨むうえでも、スタミナは十分そうです。
さらに、HUAWEI WATCH FIT 4 Proでは、FITシリーズで初めてワイヤレスの急速充電に対応したことも重要です。
約60分でフル充電が完了するとされており、もともとのスタミナも相まって、朝晩のちょっとした時間に充電を行うだけで継続的な運用がしやすいのは大きなメリットになりそうです。
●心電図と情緒モニタリング
ヘルスケア機能が充実していることも「Pro」モデルのメリット。医療機器としての国内認証を得た心電図(ECG)機能を搭載しており、心房細動などのチェックを簡単に行えます。
また、そこまで重要度は高くないかもしれませんが、ユーザーのそのときの気分を「快適」「普通」「不快」の3段階で自動判定して記録する「情緒モニタリング機能」というユニークな機能も搭載しています。