13年と15年の帝王賞を制したホッコータルマエ(撮影:高橋正和) 今年の帝王賞(4歳上・JpnI・ダ2000m)ではメイショウハリオ(牡8、栗東・岡田稲男厩舎)が史上初の3勝目を狙う。これまでに帝王賞を2勝した馬はチヤンピオンスター、フリオーソ、ホッコータルマエ、メイショウハリオの4頭。今回はその中で初めて3勝目に挑んだホッコータルマエの16年の戦いを振り返りたい。
ホッコータルマエは父キングカメハメハ、母マダムチェロキー、母の父Cherokee Runの血統。3歳時のレパードSで重賞初制覇。4歳時に本格化するとGIとJpnIを次々と勝利した。帝王賞は13年に初参戦で初勝利。14年はドバイ遠征後に体調を崩したので出走しなかったが、15年は1番人気に応えて快勝。そして7歳となった16年、史上初の3勝目を目指して帝王賞に駒を進めた。
ドバイワールドCで9着に敗れて以来の帰国初戦、ホッコータルマエは単勝4.9倍の4番人気だった。とはいえ、1番人気のノンコノユメ(3.1倍)から5番人気のコパノリッキー(6.6倍)まで僅差。上位伯仲の雰囲気が漂っていた。レースはクリソライトの逃げで幕開け。ホッコータルマエはいつものように前を射程圏に入れて、先団の外を追走した。そして勝負所の3〜4コーナー、早めに動いたコパノリッキーを目標に仕掛ける。しかし、反応はひと息。直線に向いて徐々に離されると、ノンコノユメとサウンドトゥルーにもかわされる。最後は脚が上がり、コパノリッキーから2秒4も離された4着に終わったのだった。
あれから9年、メイショウハリオはどんな走りを見せてくれるのか。そういった視点でも注目の一戦となる。