元交際相手の父ら、起訴内容認める＝多摩川男性遺体―横浜地裁

　家族ら５人が娘の元交際相手の男性＝当時（４６）＝を殺害し、遺体をスーツケースに入れて多摩川に遺棄したとされる事件で、殺人などの罪に問われた父親の西高昌浩被告（５４）と、娘と交際していた岩城周平被告（４０）の裁判員裁判の初公判が横浜地裁（佐藤卓生裁判長）であった。罪状認否で両被告は起訴内容を認めた。

　検察側は冒頭陳述で、両被告が殺害の実行など重要な役割を果たしたと指摘した。西高被告の弁護人は、男性との間でトラブルになっていた娘の舞被告（３４）から殺害を持ち掛けられ、説得したが聞き入れられず、引き受けなければ舞被告が自殺すると考えたと訴えた。