Lian-Liが冷却ファン売り場の覇権を握った理由

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2025年06月30日 15:10  ITmedia PC USER

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オリオスペックに入荷した「UNI FAN SL-INF Wireless」

 先週(6月22日週)、Lian-Li Industrialから連結機能とワイヤレス制御機能を備えた120mmファン「UNI FAN SL-INF Wireless」が売り出された。ブラックとホワイト、スタンダードブレード(順風)とリバースブレード(逆風)、単品売りとコントローラー込みの3個パックのラインアップがあり、掛け合わせで計8種類ある。


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 価格は単品売りがいずれも5500円前後で、3個パックが1万7000円前後となる。


●側面にインフィニティミラー採用の連結ファンが続々登場


 2024年12月に登場した「UNI FAN SL Wireless」のバリエーションシリーズで、側面にインフィニティミラーを採用しているのが特徴だ。


 入荷したオリオスペックは「コスパ重視で先々週に登場した『UNI FAN CL Wireless』に続いて、側面のデザインを強化したSLのバリエーションモデルが投入された形です。また、2の3乗で8通りの製品を並べることになりますが、それだけの支持がありますからね」という。


 最近は複数のメーカーがリバースブレードモデルや黒白のカラーバリエーションを投入するようになり、汎用(はんよう)ファン売り場はどのショップでも厳しいせめぎ合いがみられる。そのような中、売り場でハッキリと面積を獲得しているのがUNI FANシリーズだ。


 多数のUNI FANシリーズを汎用ファン売り場に並べているTSUKUMO eX.は「連結ファンブームの火付け役ですし、ワイヤレス制御を好む人も増えていますからね。それでいてデザインに癖がなくて、他のブランドとも溶け込みやすい。実際、肌感覚だとLian-Li以外のラジエーターやPCケースに組み込むという人の方が多い印象があります」と話していた。


●2万円切りのキロワット電源&13万円超えの1600W電源が登場


 先週は電源ユニットの新製品も多かった。


 コスパの高さで目立っていたのは、玄人志向のフルモジュラーATXシリーズだ。80PLUS GOLD認証を受けており、ラインアップは定格1000Wの「KRPW-GS1000W/90+」と850Wの「KRPW-GS850W/90+」、750Wの「KRPW-GS750W/90+」の3種類だ。価格は順に2万円弱と1万6000円弱、1万5000円弱となる。


 入荷したTSUKUMO eX.は「あらゆるパーツが値上がりする中で、80PLUS GOLD認証のフルモジュラーのキロワット電源が2万円で買えるというのはすごいですね。奥行きも約140mmで扱いやすく、売れ筋になる予感がします」と高く評価していた。


 逆に高級路線で目立っていたのが、ASUS JAPANのフルモジュラーATXシリーズ「ROG THOR」の新作だ。マグネット式OLEDディスプレイを搭載し、グラフィックスカードへの電圧供給を従来比で最大45%向上させている。


 ラインアップは80PLUS TITANIUM認証を取得した定格1600Wの「ROG THOR 1600W Titanium III」と、80PLUS PLATINUM認証取得で定格1200Wの「ROG THOR 1200W Platinum III」、80PLUS PLATINUM認証取得で定格1000Wの「ROG THOR 1000W Platinum III」の3種類となる。


 価格は順に13万5000円弱と8万3000円弱、8万円弱だ。なお、1600Wモデルは100V給電環境では最大1300W出力となる。


 同店は「最上位の1600Wモデルは即売り切れになりました。ROGシリーズをこよなく愛するエンスーな方はもちろん、GeForce RTX 5090をバリバリ動かしたいということで大容量電源を求める人も増えていますしね」と話していた。


●長尾製作所から裏配線対応のオープンフレームがデビュー


 先週は長尾製作所から、既報の「CPUキーホルダー」(NM-CPUKEY)に加え、「オープンフレーム ver.ATX」の裏配線対応モデル「オープンフレーム ver.ATX 裏配線対応モデル」(N-FRAME-ATX-URA)も登場している。価格は2万1000円弱だ。


 2020年1月に登場した「オープンフレーム ver.ATX」のバリエーションモデルで、マザーボード固定パネルを大きく肉抜きした仕様になっている。


 その隣には420mm長まで対応するラジエーター専用フレームがあるのも特徴だ。取っ手を省いたボディーサイズは約460(幅)×190(奥行き)×460(高さ)mmで、2020年8月に登場した「オープンフレーム ver.E-ATX」よりも大ぶりとなっている。


 入荷したオリオスペックは「ラジエーターまで含めて一面でドンと表現できるデザインですね。物理的な制約がとことん省けますし、“魅せ方”も工夫しがいがあると思いますよ」と評価していた。


●白&RGBも選べる――ARCTICの新作簡易水冷キットが店頭に並ぶ


 簡易水冷キットの新製品では、ARCTICの360mmラジエーターモデル「Liquid Freezer III Pro 360」が登場している。バリエーションとして、RGB LED搭載ファンを採用した「Liquid Freezer III Pro 360 A-RGB」のブラックとホワイトモデルもそろえている。


 価格は順位1万9000円前後と2万2000円前後、2万3000円前後だ。


 2024年4月に登場した「Liquid Freezer III」シリーズと同じく、60mm径のファンを搭載したCPUブロックを採用しており、VRM回りも効率的に冷却できる。加えて、ラジエーターファンに「P120 Pro」を装着しているのが特徴だ。A-RGBモデルも同様に高品質のファンを備えている。


 入荷したパソコンSHOPアークは「ARCTICでホワイトやA-RGBモデルが選べるというのがよいですね。しかも、非発光のベースモデルとの価格差が薄めでリーズナブルです。注目している人は少なくないと思いますね」と話していた。



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