「自動車教習所」に対するアンケート調査 東京指定自動車教習所協会は、6月広報月間の取り組みとして、自動車教習所への入所前と卒業後での教習所に対するイメージの変化や、リアルな教習体験についてのアンケートを実施し、その結果、見えてきた東京の指定自動車教習所がもつ魅力や今後の課題を公開した。
その他の画像はこちら●選んだ理由の1位は通いやすさ、選ぶ決め手の1位は知人からの紹介・口コミ
調査ではまず、普通自動車免許所持者に対し、「教習所を選んだ理由」と「決め手」について質問した。教習所を選んだ理由の1位は「通いやすさ(アクセスのよさ)」の63.9%、選ぶ決め手となった1位は「知人からの紹介」の34.6%で、通いやすい立地や周囲の口コミ・評判が教習所選びの決め手となっていることが読み取れる結果となった。
入所前は「難しそう」「厳しそう」というイメージをもつ人が多くいたが、卒業後はそのネガティブなイメージが10%以上ダウンする一方で、「楽しかった」というポジティブなイメージが大幅にアップ。さらに、教習生全体のおよそ75%の人が通った指定自動車教習所に対して「満足した」と回答している。指定自動車教習所に通った人の多くが、教習に満足していることが読み取れる結果となった。
理想の指導員については「優しい、丁寧な指導」がいいと回答した人が最も多くなった。一方で、苦手な指導員では「高圧的・威圧的な態度」との回答が最も多くなった。
地方出身者が東京の指定自動車教習所を選んだ理由は「受験等の理由により地元でとる時間が無かった」という回答が最も多く34.0%、次に「SNS等を見て東京でとろうと思った」が30%という結果だった。他の地域の指定自動車教習所と比較し、東京の指定自動車教習所はSNSでの積極的な情報発信を行っており、それが免許取得を検討している層に響いていることが伺える結果となった。
東京の指定自動車教習所の魅力として「都心や学校・職場から通いやすい便利な立地」との回答が30.4%、「デジタル対応(オンライン学科・アプリ予約等)が進んでいる」が20.2%という結果になった。ホームページやSNSなどを活用し、各校が「首都東京ならではの先進性・利便性」について情報発信していくことで、より多くの人に東京の指定自動車教習所を選択してもらえるように努めていく考え。
東京の指定自動車教習所を卒業した人の免許取得後1年後の事故率は、他県の事故率と比較してかなり低くなっている。また、「東京の道路を運転する時に困ったこと」という質問については「歩行者や自動車、電動キックボードの多さ」が35.7%、「車の多さ」が31.3%、「高速道路の運転」が29.1%となった。実際の道路で路上教習を行えること、複雑な状況を想定してしっかり教習を行う体制が整っていることが、東京の指定自動車教習所卒業生の低い事故率につながっていることが読み取れる結果となった。
指定自動車教習所のメリットとしては、(1)運転免許試験の技能試験が免除される、(2)国(公安委員会)から指定を受けているという信頼性、(3)法律に基づいた丁寧なカリキュラムで教習を実施、(4)仮免許学科試験を教習所で受験できる−−ことが挙げられる。実際に、新規で免許を取得した人の98.5%が指定自動車教習所の卒業生となっている。
同協会では、今後さらに多くの人に指定自動車教習所を選択してもらうために、各校でのSNSを活用した積極的な情報発信や、混雑の緩和、厳しそうというネガティブイメージの払拭などに積極的に取り組んでいく。同時に「東京の指定自動車教習所で免許を取得した人の事故率の低さ」や「指定自動車教習所のメリット」の認知度をさらに上げていくことも必要と考えている。指定自動車教習所の魅力、安全運転の意識向上へ向けた取り組みについて、さらなる推進・広報に努めていく。