【球宴】矢野雅哉、セ遊撃部門で広島から29年ぶりにファン投票選出「持ち味は守備」

マイナビオールスターゲーム2025（第1戦＝23日・京セラドーム大阪、第2戦＝24日・横浜）のファン投票結果が1日に発表され、広島からは遊撃部門で矢野雅哉内野手（26）が46万7903票で初選出された。広島選手の遊撃部門でのファン投票選出は96年の野村以来、29年ぶり。5年目で初出場となる球宴に「本当に、1度は出たいなという思いがあったので、今回選ばれてうれしく思います」と素直に喜びを口にした。

ここまで69試合二出場し、打率2割1分9厘、1本塁打、17打点、1盗塁。昨季ゴールデングラブ賞を受賞した守備力は今季も健在で多くのビッグプレーを見せていた。「持ち味は守備なので、いいプレーをファンの方々に見ていただければなと思います」。日本球界のスター選手たちが集う舞台でも名手ぶりを披露することを誓う。

＜ファン投票アラカルト＞

◆新人　西武のルーキー渡部聖弥が選出。ファン投票で新人の選出は22年大勢（巨人）、松川虎生（ロッテ）以来。西武では81年石毛宏典（遊撃手）、86年清原和博（一塁手）、99年松坂大輔（投手）に次ぐ4人目となり、球団の野手では清原以来39年ぶり。

◆最多得票　両リーグ最多得票は阪神森下。阪神選手の両リーグ最多得票は55年吉田義男、58年田宮謙次郎、92年亀山努、03年今岡誠、23年近本光司に次いで6人目。

◆オリックス6人　オリックスから球団史上最多の6人が選ばれた。14年の5人（西勇輝、佐藤達也、平野佳寿、糸井嘉男、ペーニャ）を上回った。

◆オリックスの遊撃手　紅林が選出。阪急時代の70年阪本敏三以来、球団55年ぶり2人目。

◆オリックスの二塁手　太田が選出。球団ではバルボン、スペンサー、マルカーノ、大島公一に次ぐ5人目となり、00年大島以来25年ぶり。

◆広島の遊撃手　矢野が選出。広島では白井勝巳、高橋慶彦、野村謙二郎に次ぐ4人目で96年野村以来29年ぶり。

◆ソフトバンク選出なし　ソフトバンクのファン投票選出なしはダイエー時代の93年以来32年ぶり。開催中止の20年を挟み、15年から24年まで続いた柳田の連続選出も途切れた。