ラーメン店「三ツ矢堂製麺」で働いていたミャンマー人女性が、給料から社宅の費用などを一方的に引かれたとして、運営会社に未払い賃金など約170万円の支払いを求めて東京地裁に訴えを起こしました。女性は特定技能制度を使って来日し、初任給が「0円」だったと訴えています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「外国人労働者が給与天引きで提訴」を解説します。
Q 三ツ矢堂製麺ってどんなお店なの?
A 三ツ矢堂製麺は、国内外で22店舗を展開しているラーメン店です。
Q ミャンマー人女性はどうして日本で働くことになったの?
A 人手不足が深刻な産業で外国人労働者を受け入れる特定技能制度を利用し、三ツ矢堂製麺の東京都内の店舗で働くことが決まりました。
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Q 特定技能制度ってなんだっけ。
A 特定技能制度は、2019年に始まった外国人労働者を受け入れる制度で、外食など特定の産業で働くことができますが、副業は認められていません。
Q どうしてラーメン店を訴えたの?
A 女性は働き始めて約1カ月で会社側から退社を要求され、会社が立て替えた社宅の初期費用などを支払うよう求められました。女性の同意なしに給料から一方的に差し引かれたため、3月分の初任給が「0円」になったとされています。
Q 女性はどうやって生活していたのかな。
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A 給料がほとんどもらえなかった3〜5月は、支援団体や友人らの援助を受けて生活していました。
Q 労働基準法では天引きは許されているの?
A 女性側は「労働者の同意がない給与からの天引きは労働基準法で禁じられている。簡単に勤務先を変えられない特定技能外国人の立場につけこんだやり方だ」と主張しています。
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