そのしぶとさから“最強雑草”ともいわれるカタバミの駆除方法を解説する動画がYouTubeに投稿されました。動画は「分かりやすい」と注目を集め、記事執筆時点で7万3000回以上再生されています。
動画を投稿したのは、愛知県と静岡県の一部地域で活動する「雑草駆除専門店 お庭のそうじ屋さん」の代表・カネヤンさん。雑草についての解説をYouTubeチャンネル「カネヤン/お庭のそうじ屋さん」で発信しており、以前には100円ショップ「ダイソー」で販売されている除草剤の効果を試して話題になりました。
カタバミはハート形の葉を持ち、黄色やピンク色の花を咲かせる植物。よくクローバーやシロツメクサと間違えられますが、葉の形や花の色で見分けられます。また、成長の仕方によって上に伸びるタイプと球根を作るタイプ、ほふく茎を伸ばすタイプの大きく3つに分けられるそうです。
サラダや漢方薬としての使い道があり、花の美しさから園芸品種も栽培されていますが、残念ながらガーデニングをする人にとっては非常に厄介な存在。密集して生えるとハダニやコナジラミなどの害虫が発生しやすくなり、植物のサイズによってはカタバミに覆い隠されてしまう可能性があります。
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園芸を楽しむためにも、対策をしなければならないカタバミ。しかし、その繁殖力はすさまじく一度発生するとなかなか駆除できません。特にほふく茎を伸ばすタイプの駆除は困難であり、「雑草」という言葉でひとまとめにされがちな植物の中でも“最強”を誇るそうです。
カタバミのほふく茎は地表近くで毛細血管のように伸びており、下へ伸ばした根が他の植物の根に絡みつくため非常に取り除きにくくなっています。その上、ほふく茎が地中に残っていると何度でも葉や葉柄が発生。草むしりの苦労を台無しにしてしまうとのこと。乾燥と暑さに強く、種を遠くまで飛ばせる能力のおまけ付きです。
そんな“最強”を駆除する際に大事なのは中途半端を許さないこと。花壇など土が柔らかいところではスコップを使って丸ごと掘り出し、プランターや植木鉢では多数のギザギザが付いた道具でほふく茎を徹底的に取り除きます。
しかし、砂利や硬い土、芝生の中にも生えるのがカタバミの厄介なところ。そんなときは、状況に合わせて3種類のスプレータイプの除草剤を使い分けると良いそうです。
芝生に発生した場合は「シバキープエースシャワー」(レインボー薬品)を使います。この除草剤は芝以外の植物を枯らすため、芝の景観を保ちつつカタバミの駆除が可能。スプレータイプなので対象を狙い撃ちできる点も便利です。
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硬い土に生えた場合は、「お家まわりの除草剤」との文言が目を引く「草退治シャワーワイド」(住友化学園芸)の出番。茎や葉から吸収された有効成分が、根までしっかり枯らしてくれるそうです。除草剤の成分は土中で速やかに分解されますが、芝をはじめとする他の植物にも作用してしまうため、散布する際はカタバミだけにかけるよう注意する必要があります。
3つ目は砂利の駐車場や空き地などで使える「草退治メガロングシャワー」(住友化学園芸)。散布した除草剤の成分は最大6カ月にわたって作用するため、長期間カタバミの発生を防いでくれるとのこと。もちろん他の植物にも作用するため、周囲に枯らしたくない植物が生えている場合は他の薬剤を使いましょう。
カネヤンさんによるカタバミの攻略法紹介に、コメント欄では「うちにもカタバミめっちゃ生えてます! 分かりやすい動画をありがとうございました」「必要な情報を理路整然と伝える、お庭の手入れに困っている人たちの福音と思います」といった感想が寄せられています。
カネヤンさんは、他にも雑草の対策や管理方法に関する情報をYouTubeチャンネル「カネヤン/お庭のそうじ屋さん」で公開中です。
動画提供:YouTubeチャンネル「カネヤン/お庭のそうじ屋さん」
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