限定公開( 1 )
目にも鮮やか。
宝石のように美しいカメが多数飼育されている繁殖場を訪問し、カメや繁殖場について説明してもらう様子を収めた動画がYouTubeに投稿されました。動画には、「めちゃくちゃキレイ!」「宝石に似てますよね」といったコメントが寄せられています。
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「OUT - カメろぐ」。投稿主さんが自宅で飼育しているカメをはじめとした、さまざまな生き物たちを動画で紹介しています。
今回は2024年10月ぶりに、投稿主さんの友人が管理しているニホンイシガメの繁殖場にやってきたようです。
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投稿主さんの友人は個人で、野生のニホンイシガメの保護・繁殖を行っています。捕獲したニホンイシガメを繁殖させ、その子ガメを野生に近い環境で3年程飼育。ゆくゆくは、もともと親ガメがいたところに放流する活動を計画しているのだとか。
ニホンイシガメは日本の固有種で、本州や四国、九州とその周辺など、広い地域に生息しています。しかし特定外来生物・アライグマによる捕食やクサガメとの交雑、ペット目的の乱獲などさまざまな原因から数が減っていて、環境省のレッドリストでは「準絶滅危惧(NT)」に分類されています。
投稿主さんの友人が住む地域にもアライグマが住み着いており、ニホンイシガメが捕食される被害が出ているそうです。飼育しているニホンイシガメの中にもアライグマによるものと思われる被害を受け、脚の一部が欠損してしまっている個体がいるのだとか。
数カ月ぶりにやってきた繁殖場にはたくさんのニホンイシガメの姿があり、前回来たときよりも暖かいからか、多くのニホンイシガメが陸に上がっていました。投稿主さんの友人によると、ニホンイシガメたちは太陽の動きに合わせて移動しているそうです。
鮮やかな色の甲羅を持つニホンイシガメたちを見て、「最高のイシガメ池」とテンションが上がっている様子の投稿主さん。陸にいるニホンイシガメの乾いた甲羅に水をかけてみると、目にも鮮やかな黄色やオレンジ色が現れたのでした。こんなに鮮やかなんですね!
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その後も投稿主さんが池や陸にいるニホンイシガメを手に持つたび、投稿主さんの友人は1匹ずつその特徴や飼育歴を教えてくれます。個体を見た瞬間にすぐ産まれた年や性別、病歴などを説明できる、その管理力には驚くばかり。きちんと管理されているニホンイシガメたちはみんな甲羅の色が鮮やかで、健康かつ元気そうです。
クサガメをはじめとしたカメの仲間は卵の中で過ごすときの温度帯によって、性別が決まることが知られています。一般的に高温だとメス、低温だとオスになりますが、こちらの繁殖場ではふ化率の都合で温度を低めに設定していることから、オスの割合が多くなっているそうですよ。
なおこの亀池は令和元年に立ち上げ、今年で丸6年経過しているそうです。国民全員に配布された10万円の給付金を「何か有効活用しよう」と思ったことがきっかけで立ち上げたそうですが、そろそろビニールハウスが劣化してきてしまっているのだとか。
そろそろ張替えが必要な時期ではあるそうですが、繁殖場の周辺ではニホンイシガメたちの天敵であるアライグマが増えてきてしまっている様子。いつビニールハウスを破られ、侵入されるかわからないため、対策として繁殖場の全面を頑丈なゴルフ用ネットで囲ったそうです。
同じエサをあげて同じ環境で育てても、甲羅の色は十人十色ならぬ十亀十色。投稿主さんの友人はそう話しつつ、甲羅の色合いはエサなどの外的な要因もあるかもしれないけれど、ある程度はもともとその個体が持っている特性によって決まるのかも? と思っているようです。
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投稿主さんの友人はオレンジ系のほうが、投稿主さんは黄色系の方が好みという話をしていると、イシガメとしては最大サイズの美しい「黄色系の最終形態」といっても過言ではなさそうな個体を見せてくれたのでした。
こちらの繁殖場は外側がビニールハウスで手作りの濾過槽があり、池と陸地は人工芝が敷かれた緩やかな坂で繋がっています。陸地には隠れ家や日光浴をする場所があって、エサは陸であげているため水は常にキレイに保たれていて、さらにニホンイシガメ1種かつ同じ水系でそろえられている……。
個人でここまでやっている人はなかなかいないと、この亀池の“推せるポイント”について話す投稿主さん。最後は亀池で泳ぐニホンイシガメたちをゆっくりと観察させてもらい、大満足な様子で今回の撮影を終えたのでした。
動画には、「うわ!やば!めちゃくちゃキレイ!」「実にキレイですね」「ハイカラーのイシガメさんは、宝石に似てますよね」といったコメントが寄せられています。
YouTubeチャンネル「OUT - カメろぐ」には自宅で飼育しているカメたちや、ニホンイシガメの繁殖場の様子などが投稿されています。
画像提供:YouTubeチャンネル「OUT - カメろぐ」
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