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<DeNA4−3中日>◇2日◇横浜
宇宙規模? のド派手なプロ初アーチだった。
1点を追う1回2死満塁、DeNA井上絢登外野手(25)が今季初打席へ。1軍昇格即「6番左翼」でスタメンでいきなりのチャンス。
「なんとか点を取りたい」と中日高橋宏の低めスプリットに食らいついた。右中間席への逆転満塁本塁打。球団日本人では19年楠本以来4人目となるプロ初本塁打を満弾で決め「本当にグッドなスイングができたと思います!」と興奮気味に言った。
プロ初のお立ち台に上がると開口一番で叫んだ。「宇宙!」。ベンチで見ていた戸柱、京田、牧ら先輩は大爆笑。さらに締めのひと言でも「宇宙!」とかぶせ、あまりの恥ずかしさに「マジ終わった…」と頭を抱えた。普段から天然キャラで先輩たちから「宇宙人」という意味で「宇宙」という愛称で呼ばれており、「やってしまったなとは思ってますけど…。今後もお立ち台に立つ機会があればやりたい」と強烈なキャラを印象づけた。
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しゃべりは天然でも、打席では威圧感を漂わせる。今季は開幕1軍も出場がないまま登録抹消。一時はファームでも状態が上がらず、同期入団の度会の構えをマネして試行錯誤した。DOCKでの早出特打などの猛練習で、1軍の打線が得点力不足に陥る中での1軍昇格。前夜に三浦監督から電話で直接スタメン起用を伝えられて奮起した。外野や三塁は激しいポジション争いが待ち受けるが「すごい先輩たちがいるので負けないように」と井上。果てしない宇宙のような伸びしろを見せつける。【小早川宗一郎】
▽DeNA三浦監督(井上の満塁弾に)「思い切りよく最高の結果を出してくれました。その後もよく守り切って勝ちきったと思います」
◆井上絢登(いのうえ・けんと)2000年(平12)2月23日生まれ、福岡県筑紫野市出身。久留米商では1年秋からレギュラーも甲子園出場なし。福岡大では4年春に打点王、秋にMVP。ベストナイン2度。四国IL徳島では2年続けて本塁打、打点の2冠。23年ドラフト6位でDeNA入団。24年4月12日ヤクルト戦で初出場。今季推定年俸900万円。178センチ、90キロ。右投げ左打ち。
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