
小学生時代に3年間かけて完成させた全26巻の長編大作漫画の写真をXに投稿して注目を集めているのが、現在高校2年生のもえちさん(@moeti0302)。「3年間で26巻仕上げてた小学生時代ある」という言葉とともに小学生とは思えぬクオリティの自作漫画について投稿したところ、「黒歴史じゃなくて伝説」「小学生で26巻はエグすぎる」「ここまできたらもう立派な“作品”」と称賛の声が集まりました。
【写真】「小学生とは思えないほどの画力」と驚きの声…漫画のカットを見る
「もともと絵を描くのが好きだった」というもえちさんは、漫画を読むようになってから、自身でも簡単な作品を描き始めたそうです。
「自分でも漫画を描いてみようと思ったきっかけは、いろんな作品を見ているうちに“私も描いてみたい”という想いが生まれたからです。実は、最初に描いたのが今回Xに投稿していた『おわかれバンド』なんです。描いている時は先のことはあまり考えておらず、ここまで長編になるとは思っていませんでした」(もえちさん)
今回の投稿に寄せられたコメントの中でも多かったのが、「絵が上手すぎる」という声。どのように絵を描く技術を身につけたのか、もえちさんに伺ってみました。
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「小学5年生から絵の教室に通い始めましたが、その前は独学です。以前は、とにかく好きな作品を見て、“アレンジしながら描く”ということをしていました」(もえちさん)
漫画を描き始めた当初は、なんと独学で絵を学んでいたというから驚き。コマ割りや色の載せ方など、漫画ならではの描き方は好きな作品を読みながら学んでいったのだそう。
「当時、特に好きだった漫画のジャンルはやはりサスペンス系、戦闘系でした。中でも『僕のヒーローアカデミア』が好きで、戦闘シーンなどはほとんど影響を受けています」(もえちさん)
26巻ともなればプロの漫画家でも描き上げるのに苦労しそうな大作ですが、もえちさんはどのように取り組んでいたのでしょうか。
「漫画は欠かさず毎日描いていました。ストーリーの展開やネタは決めておらず、“今描きたいもの”を以前のストーリーに沿うように、かつ自分が面白いと思うように描いていました」(もえちさん)
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ストーリー展開にも気を配るという、小学生にしてプロの漫画家さながらに作品と向き合っていたもえちさんですが、当時実際に「おわかれバンド」の読者となった方はいるのでしょうか。
「漫画を描いていた当時は、友人にだけ読んでもらったことがあります。友人に見せた時は、『すごい!』といった反応をもらっていました。ただ、ストーリーがサスペンスすぎたので、親には言えませんでした(笑)」(もえちさん)
コメントの中には「おわかれバンド」のストーリーが気になるという声も散見されましたが、もえちさんのアカウントではプロットや現在のもえちさんがリメイク版として描いた第一話が公開されています。
「もうデビューできるよ」「書店販売はいつ?」などと漫画家デビューを期待するような声も寄せられていますが、もえちさんに将来の進路について伺ってみました。
「小学生の頃はずっと『漫画家になりたい』と思っていましたが、途中で諦めてしまい、『イラストレーターになりたい』と考えていた時期もありました。ですが、今回16万いいねも付いたことで、再び漫画家の道を目指そうと考えております。
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小学生時代と違って、今は“ネタやテーマをちゃんと決める”という目標を持って創作に取り組めるようになりました。
実は、現在は『おわかれバンド』のリメイク版を改めて描きつつ、出版社へ持っていく読み切り作品も描いているんです」(もえちさん)