陸上男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(26=東レ)が3日、東京・国立競技場で日本選手権(4〜6日)の開幕前日会見に出席し、6月26日の練習中に全治3週間のケガを負ったと明かした。
診断名は「股関節の上部(右の)骨挫傷」。医師からは安静をすすめられたが、本人の強い意向で強行出場する。
今大会は9月の世界選手権東京大会の選考を兼ねる。すでに参加標準記録(10秒00)を突破しているサニブラウンが6大会連続の代表入りを決めるには、3位以内に入ることが条件。上位8人による決勝へ進出した場合も、代表に前進する。
世界選手権用の世界ランキングでは、同種目日本人最高の17位で出場圏内。そのほかに日本勢で圏内に入っているのは、5月に今季日本人トップの10秒06をマークした柳田大輝(東洋大)のみのため、サニブラウンは今大会の結果がふるわなかったとしても、有力候補には変わりない。ただその場合は8月下旬まで内定が持ち越されることになり、9月13日開幕の世界選手権まであまり時間がない中での調整となる。
今季日本男子100メートルはタイムの水準が上がっており、6月までに10秒20切りを達成したのは16人。24年の10人、23年の8人、22年の5人から大幅に人数が増えている。
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4日に予選、準決勝、5日に決勝が行われる。
◆世界選手権への道 各種目の出場枠は最大3(女子やり投げは4)。パリ五輪入賞者で日本人最上位者は、1月1日から日本選手権までに参加標準記録を突破すれば内定。日本選手権で3位以内となった上で8月24日までに標準記録を突破すれば、代表に大きく近づく。開催国枠もあり、参加標準や世界ランキングなどの選考条件を満たした選手が1人もいない種目に適用。すでにマラソン、競歩代表は決定している。
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