
理不尽な指導を受けたことがきっかけで、自分が後輩を指導するときに気をつけるようになった、という人もいるようだ。投稿を寄せた60代男性(エンジニア/新潟県)は、かつて先輩からひどい仕打ちを受けた。(文:西荻西子)
男性は先輩Aさんと制御盤の取り付けを行うことになった。その際、盤の水平具合を確認するよう指示され、対応した。しかし……
「終わった後でAさんが見て、『曲がっている』と怒って私の尻を蹴飛ばしました」
「ならば最初に一言で良いから伝えておくべきではないか」
男性がAさんに「〇〇基準で曲がっていない」と抗議すると、Aさんは「✕✕基準を見ろ」と返した。男性が確認すると、確かにAさんが指摘する✕✕基準では曲がっていたのだ。
|
|
「ならば最初に一言で良いからその旨を素人同然の私に伝えておくべきではないかと、蹴飛ばした行為には強く反発しました」
男性は「自分には〇〇基準しか頭になく、まさかの✕✕基準なんて思いもよらぬことでした」と振り返る。ベテランのAさんにとっては当然のことだったのかもしれないが、事前に共有があれば防げた事態だ。いかなる理由であっても、暴力は決して許される行為ではない。
この出来事は男性の心に深く刻まれた。
「Aさんは20年くらいのベテランらしかったですが別の会社に転職になり、在籍中の大多数社員がが出席したその送別会に、私は出席しませんでした」
男性は、この経験を反面教師とし、それ以降「後輩に何かを指示する際には、相手がどう考えているかをできるだけ把握するように努めました」と書いていた。
|
|
キャリコネニュースでは「社会人になって絶望したこと」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/17IWLU9V