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九州豪雨から5年となった4日、被災地は祈りに包まれた。熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の跡地では、地域住民らが亡くなった入所者数と同じ14本の竹灯籠(とうろう)に火をともし、黙とうをささげた。
千寿園は豪雨後、村内の高台へ移転しており、現在の施設に勤務する職員の姿もあった。近くに住む小川公子さん(78)は「千寿園で亡くなった方のことを思うと今でも涙が出る」と話した。
竹灯籠への点火前には、陸自えびの駐屯地(宮崎県えびの市)の男性自衛官(52)も訪れた。自衛官は当時、千寿園の救助活動に携わったといい、「ショッキングな出来事だった。14人のためにここにきて冥福を祈りたかった」と語った。【野呂賢治】
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