フィギュアスケート男子のエース鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が5日、名曲にかける思いを明かした。大阪・関空アイスアリーナで行われている全日本シニア合宿「ミラノ・コルティナ五輪対策合宿」に参加。4回転フリップを繰り返し確認した。
この日は演じなかったが、勝負の五輪シーズンのフリーに「トゥーランドット」を選んだ。06年トリノ五輪では荒川静香さん(43)が演じて金メダル、18年平昌五輪では宇野昌磨さん(27)が用いて銀メダルを獲得するなど、多くの名選手が滑ってきた。当初は「誰かと曲が被るのが怖くて『どうなんだろう』と思っていた」というが「『絶対にこれが似合うよ』と(振付師の)ローリー(・ニコル)先生とカロリーナ(・コストナー)先生が推してくださった。オリンピックにふさわしい曲の1つだと思うので、僕もこの曲で、自信を持って今シーズンに挑めるかなと思います」と覚悟を口にした。
初めは5曲ほど選択肢があり、その中には同い年の佐藤駿(エームサービス/明治大)が新フリーで滑る「火の鳥」もあったという。「僕は結構、推していた」と笑わせた鍵山は「それを使っていたら、たぶん被っていた。奇跡的に被らずということで、トゥーランドットは今年、日本のシングルでは被ることがなかった。本当にみんながそれぞれ自信作を持って戦う。滑っている方も楽しいし、見ている側もすごく楽しいシーズンになると思います」と待ちわびた。【松本航】
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