[写真]=Getty Images UEFA(欧州サッカー連盟)は4日、ファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)に違反したクラブへの処分を発表した。
クラブ財務管理機関(CFCB)は2024−25シーズンにおける監視対象クラブへの処分を発表。フットボール収益に関する規則では、ハイドゥク・スプリト(クロアチア)、アストン・ヴィラ(イングランド)、チェルシー(イングランド)、バルセロナ(スペイン)、リヨン(フランス)、ポルト(ポルトガル)がルールに遵守していないと判断され、それぞれに30万ユーロ(約5000万円)、500万ユーロ(約8億4600万円)、2000万ユーロ(約34億円)、1500万ユーロ(約25億円)、1250万ユーロ(約21億円)、75万ユーロ(約1億2700万円)の罰金処分が下されている。
それぞれのクラブとは2年または3年、4年の和解契約を締結したことも明らかになっており、各和解契約の期間は、クラブが指定された期間内に規則を遵守できるかどうかによっても決まる模様で、遵守できなければチェルシーには最大8000万ユーロ(約135億円)、バルセロナには6000万ユーロ(約101億円)、リヨンには5000万ユーロ(約85億円)、アストン・ヴィラには2000万ユーロ(約34億円)などの追加処分が下されることになるようだ。
また、全クラブは、UEFAクラブ大会におけるリストAへの新規選手登録を制限することにも同意しており、夏の移籍市場終了までに改善されなければ、来シーズンのUEFA主催の大会への新規選手登録を禁止される可能性もある。
さらに、リヨンに至ってはフランス当局(DNCG)がクラブのリーグ・ドゥ(2部)への降格を承認した場合、2025−26シーズンのUEFAクラブ大会への出場資格を剥奪されることにも同意したことが伝えられている。
そして、選手コスト比率が全体の80%と定められているものの、この比率が80%から90%の間であると報告し、規則に違反したことでアストン・ヴィラ、チェルシー、パナシナイコス(ギリシャ)、ベシクタシュ(トルコ)には処分が下されており、それぞれ600万ユーロ(約10億円)、1100万ユーロ(約19億円)、90万ユーロ(約1億5200万円)、40万ユーロ(約6800万円)の罰金処分が下されている。
そのほか、財務情報の不完全提出によってボデ/グリムト(ノルウェー)とサラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)に50万ユーロ(約8500万円)と25万ユーロ(約4200万円)、また遅延提出によってヴィスワ・クラクフ(ポーランド)に2万ユーロ(約340万円)という罰金が科されたことが明らかになっている。