【陸上】睡眠４時間も…田中希実が1500ｍ全体１位で決勝進出「余裕持って走れた」日本選手権

＜陸上：日本選手権＞◇5日◇第2日◇東京・国立競技場◇女子1500メートル予選

日本記録保持者の田中希実（25＝ニューバランス）が、世界選手権（9月、東京）2種目代表に王手をかけた。6連覇がかかる女子1500メートルの予選1組に出場。前半から先頭で快走して4分6秒69の全体トップタイムで決勝進出を決めた。

前日4日にはすでに参加標準記録（14分50秒00）を突破している5000メートルで、大会新記録の14分59秒04で4連覇を達成して、世界選手権代表内定を決めた。

「前夜はドーピング検査が終わったのが夜12時くらい。午前2時くらいに寝て6時ごろに起きた。3、4時間ほどしか寝ていないが、ずっとアドレナリンが出続けているので今のところ疲れがどっと出ていない。今日は自分が思っていたより余裕を持って走れた」と振り返った。

6日の決勝で3着以内に入れば2種目で世界選手権代表に内定する。「暑さは走ってる最中は気にならない。決勝はかなりきついけど、そこを乗り越えてこそ、日本選手権を制することができたと言える」と、自分に言い聞かせるように言った。【首藤正徳】