
サナエさんに「そもそもお義父さんの言うことを聞く必要あります?」と言われ、私はハッとしました。
たしかに夫はこれまで、不倫したり家を空けたりと好き勝手していました。体が動かなくなってもワガママ放題の夫に辟易していましたが、無意識にそんな夫のご機嫌取りをしていた自分にはじめて気づいたのです。
サナエさんは「私なら問答無用で施設を選択します」と言い残し、パートに行ってしまいました。
昔から、毎月お給料日近くにはとくに夫の機嫌を損ねないように注意したものです。私のちょっとしたひと言が引き金になり、私とまだ赤ちゃんだった子どもたちを残してしばらく帰ってこないこともありました。
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サナエさんの言葉には、心の底から驚いたのです。夫の言うことを聞かない選択肢があるなんて考えなかったから……。

ずっと昔から、私は夫の機嫌を損ねないようにと生きてきました。たったひと言で激怒してお金を入れてくれないこともありました。私と子どもを置いてよその女の家に行って、何日も帰ってこないこともありました。
不安で腹が立って、悔しくて……。そういった過去を思い出せば出すほど、夫の介護なんてしたくなくなるんです。でも夫は家族の介護を望んでいます。だから望みを聞くしかなかった。けれどサナエさんのひと言で、私はもう言うことを聞く必要がないことがわかったのです。
【第4話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・ちょもす 編集・海田あと
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