長崎県佐々(さざ)町発注の二つの公共工事の指名競争入札で、業者側に価格を漏らしたとして官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害罪に問われた元町長の古庄剛被告(78)と、共謀したとして公契約関係競売入札妨害罪に問われた元建築会社社員の山口情二被告(62)に対し、長崎地裁は10日、いずれも懲役1年6月、執行猶予3年(いずれも求刑1年6月)の判決を言い渡した。
太田寅彦裁判長は「古庄被告は町政の最高責任者としての職責に反し、公務の公正や町民らの信頼を著しく害し悪質。山口被告との癒着関係を背景にした常習的犯行の一環として行われ、職務の公正をないがしろにする行為を繰り返した」などと指摘した。
判決によると、古庄被告は2024年6、7月、町立図書館の照明のLED(発光ダイオード)化工事と町営住宅の給水管改修工事の指名競争入札で、山口被告に電話で最低制限価格を教えた。山口被告は業者に近接する金額を伝えて落札させた。【百田梨花】
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