

ジンは離れて暮らすうち、自分のしたことを後悔して……。それでも謝るすべを持っていないから、せめて近所の高校に通って……。どれほど思い悩んだのでしょう。久しぶりに見るジンはすっかり成長していたものの、あの頃の面影がありました。


ジンが頭を下げると、ユメは私のことを思って怒ってくれました。「あんたの言葉に、ママがどれだけ傷ついたと思ってんの! いくら子どもでも許されることと許されないことがあるんだからね?」ただ私も親として謝るべき点はあります。


久しぶりに見るジンは、会わなかった間にずいぶん成長していました。私のことを敵視しているようなまなざしは消え、すっかり落ち着いた大人の表情になっていたのです。
私の知らない9年間で、ジンはきっとたくさんのことを思い悩んだのでしょう。私への暴言を決して忘れることなく、思い悩んだ日々がジンを成長させてくれたのかな……そんなふうにも思います。私はジンの謝罪を受け入れました。そのうえで、「これから」のことを話し合いたいと心に決めたのでした。
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【第16話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子