七夕賞に出走するリフレーミング(撮影:下野雄規) 今週の日曜日は、福島競馬場で七夕賞(GIII)が行われます。
過去10年の七夕賞では三連単が10万円以上の配当になったのが10レース中5レースと半数を占めます。15年には100万馬券、18年はそれを上回る256万馬券と超高配当が飛び出すことも珍しくはありません。
ここ10年の七夕賞は毎年6番人気以下の穴馬が馬券に絡んでおり、上位人気馬が3着以内を独占したケースはありません。過去10年の七夕賞での6番人気以下の単勝回収率は115%、複勝回収率141%と高くなっていますので、人気がないというだけで軽視するのは危険かもしれません。
過去10年の七夕賞はすべて福島芝2000mが舞台のハンデ戦となっています。主要な競走が行われる中央4場(東京、中山、京都、阪神)とは求められる適性が違うため、そこでの結果がアテにならないのでしょう。前走で中央4場に出走し負けていたとしても、特殊な適性が求められる福島に替わって激変するケースには注意したいところです。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆能力は上位人気馬と遜色なし
今週の七夕賞でAIが本命に抜擢したのは、人気薄が予想されるリフレーミングでした。
週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しリフレーミングに高評価が与えられました。
前走の中山記念(GII)では15着と大敗していますが、脚部不安で昨年8月以来の実戦だったことが影響したはずです。また、前走がデビューしてから初めての1800mでの競馬。デビュー2戦目以降はすべて2000m以上のレースに出走していましたし、前走は長期休み明けに加えて距離が合わなかった印象です。
今回は昨年8月の小倉記念(GIII)を勝った2000mに距離が延びるのはプラス材料になりそうです。福島芝2000mでは3戦2勝の成績。唯一の敗戦は昨年の七夕賞での5着。このレースは後方追走から勝負所で追い上げを図るも、外の馬に被されて待たされるロスがあっての結果。それでも直線ではしっかりと脚を使って掲示板を確保していますし、負けはしたものの見どころはあった一戦でしたし福島への高い適性は十分に感じられました。
ここは実績のある福島で人気に支持されても何ら不思議のない1頭ですが、前走の中山記念での大敗で今回も人気はなさそうです。ただ、今回の七夕賞で人気が予想されるコスモフリーゲンやシリウスコルトには先着した経験がありますし、ドゥラドーレスとも差のない競馬をしています。このことから、能力的には上位人気馬と大きな差はなさそうですし、リフレーミングが波乱の立役者になることを期待したいところです。