飛行機内で騒ぎ続ける子供にゲンナリ…「周囲に平謝り」シンママの子連れ“ワンオペ”旅行の大変さ

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2025年07月13日 16:20  日刊SPA!

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旅行に出かけた筆者(吉沢さりぃ)と息子
2023年7月末に未婚のまま出産し、シングルマザーとなった現役グラビアアイドル兼ライターの筆者(吉沢さりぃ)。
出産前からお出かけが大好きだった筆者は、息子が生まれてから彼を連れて色々なところに行った。熱海や山梨、沖縄、香港にも連れて行った。だが、どれも筆者だけではなく筆者の母親や友人と。息子との完全2人旅は「ちょっと怖いなぁ」とひよっていた。

だが、いつも筆者が行きたい場所に賛同して子連れで行ってもいいよという友達がいるとは限らない。

「息子とどこかに行きたいなぁ〜」と思っていた時、「息子と遊びに来なよー!」と取材を通して仲良くなった人に声をかけてもらったので、北海道までノリで行くことにした。

しかし、ワンオペで飛行機に乗り、旅行に出かけるのがいかに大変か思い知ることとなる。

◆初めてのワンオペ北海道旅行

まず大きすぎるキャリーケースしかなかったため、荷物は無印のリュックと大好きなHYSTERIC MINIのマザーズバックのみ。ベビーカーはなし、抱っこ紐だけ。

安いチケットなので、飛行機は成田発。リムジンバスではぐっすりすやすや。「あぁやっぱりこの子は賢くて空気が読める」と、我が息子を誇らしく思った。

そして成田につき、軽食を食べさせ、キッズルームで遊ばせ「飛行機乗ったら寝てね」と頭を撫でる。

ケチにケチって買ったチケットは、座席指定不可で1席のみ。つまり息子の席は「筆者の膝の上」ということ。

我々の席は、真ん中くらいの通路側。隣は韓国人の親子だった。「How old she?」(“彼女”は何歳?)と聞かれ「BOY」(男の子です)と答えると、あまりのロン毛に「OH!」と驚いていた。

優しそうな人で安心したのも束の間。息子ハイパー元気。飛行機でシートベルトをつけなくてはいけないことなどお構いなしに「いやいや!」とそこそこ大きな声で叫び、シートベルトを外していい時間になると私の腕をスルリとすり抜けて、床でハイハイスタイル。

「ちょっと!」と少し怒り気味に声をかけると“ニタァ”と笑い「あっち!」と楽しそうに、高速ハイハイで席と反対方向に向かっていった。

「すみません」と周囲に平謝りをし、息子を抱き抱え席に戻ると「あっちぃ!」と通路を指差し泣く息子……。こういった時のために持ってきた野菜ジュレを渡すとゴキュゴキュと飲み始めるが、稼げる時間は1分ちょい。

今度はカッパえびせんを出すも「いりません!」と手を出してきて、私の腕をすり抜け高速ハイハイ→捕まえる→泣く→ジュレかお菓子……この延々ループを2時間。北海道に着くまでにずっとこれをしていた筆者はグッタリ。

飛行機を降りる時には、リュックにトートに12kgの息子。むっちゃしんどい……。

◆抱っこ紐を拒否。知らぬ土地で目の前からいなくなる

抱っこ紐に収めようものならゴキジェットから逃れるゴキブリのように暴れた。知らない地域を歩きたいからなんだろうか。札幌駅で致し方なく、抱っこ紐からおろすとものすごい瞬発力で走り出し、本当に一瞬で目の前からいなくなった。

大荷物を抱えての息子の捜索は本当にしんどい。

すると「お母さん!こっちですよ!」と、おばあさんが息子を捕まえてくれていた。本当に助かった。駅の構内だったからまだよかったものの、これが車道にも出ていたら……と考えると恐ろしい。もうあまりの疲労困憊で、コンビニの鏡に映る自分が疲れ切った老婆のようだった。

タクシーに無理やり押し込み、なんとか知人の家に到着。その空間はあまりに快適だった。ほぼ毎日酒を飲み長時間マッサージ機に座ってうたた寝をしているだけだった。だいぶゆっくりさせてもらって、帰る日がやってきてしまう。

「あぁ、またあの大騒動なのかな……」と恐怖が襲ってきた。

帰りは夕方の便だから騒いだらもう一巻の終わりだ。

空港まで行く途中では比較的おとなしくうとうと。信じられないくらいお利口ちゃんだった。だが、油断してはいけない。これは飛行機で暴れるという強い意志の元、体力温存しているだけかもしれない……。

空港に着いて抱っこ紐に収めたまま、Web会議に参加。大切な会議だったため、この時ばかりは寝てくれていて天使だった。

◆搭乗直前にギャン泣き!さらにチケットとスマホが見つからず大慌て

そしてお土産と夕飯を買って搭乗口に向かった。

ここでまたトラブルが起こる。

筆者は呑気に食べ切れるだろうと、息子にハラスのおにぎりを与えた。まだ20分あるから余裕だよな、と思っていたが食いしん坊とはいえ1歳。大人サイズのおにぎりを時間を気にして食べることはできない。

登場時間が近づき「また後で食べよう」とハラスのおにぎりをしまうと、案の定「うえーん!!」。いや、それはそうだわ。すまん。だけど乗り遅れるわけにはいかない!

慌ててリュックを背負い、トートバックに全てを詰め、息子を担ぎ搭乗口に行くと……。

スマホがない!!!!!

さっきまで見ていたスマホがない!!!!!!!!!!!!!

ついでに一気にものを詰め込みすぎて、チケットもない!!!

トートバックを漁るも全然見つからず、リュックのポッケを見ると小さく畳まれたチケットが……。

「あったー!!」と受付の人に出すもスマホはない。

スマホがなかったらヤバい!!

「すみません、すぐ戻ります」と受付に言い残し、息子を抱えて座っていた場所に戻るとスマホはあった。すると、スマホの横に座っていたおじさんは目を丸くして「これ!よかった!」と筆者に手渡してくれた。

おじさんグッジョブ……もし忘れ物センターに届けられていたら終わりでした……助かりました……。

もう筆者のHPはゼロにちかい。

だがまだ試練は続く。この日の席はなんと窓側(白目)。

おにぎりトラブル、スマホトラブルと続き、乗るのがギリギリだったため、もう隣の席のご夫婦は着席済み。

「す、すみません」と頭を下げる筆者に「いいのいいの」とニコニコ。本当に神様かなんかなのかと思った。

息子は膝の上で残りのハラスおにぎりを食べ、麦茶を飲みご機嫌。

と見せかけて、シートベルトを外す時間になるとまた腕をすり抜け、立ち上がる。

だが窓際で筆者の足のガードもあり、流石に通路には行くことが出来ず「泣くかなぁ」と思ったが、泣かずに1席のスペースに立っていた。

その後は塩分的に良くないかもしれないが、親子で大好きなじゃがりこを仲良く摘んでいた。じゃがりこは量も多く、硬いから食べるのに時間がかかってとてもいい。

そして離陸近くに、今度は息子ではなく筆者がどうしてもトイレに行きたくなってしまう。到着まであと20分。普通の大人なら我慢できるかもしれないが、トイレが近い筆者には到底難しい。

恥を偲んで挙手して「すみません……まだお手洗い行けますか?」と聞くと「あ、お子様のオムツ交換ですか?」と聞かれて「いや……私が……」と馬鹿正直に答えると、「あ、お母様ですか」と少しだけ怪訝な目で見られたが隣ご夫婦も快く立ちあがってくれて、助かった。

我が家は子供どうこうの問題だけでなく筆者のトイレが近すぎる問題もあるので非常に厄介ファミリーである。

トイレから帰ってくると恐怖の息子超元気モードに突入。「もう無理……」と匙を投げかけた時に、隣のおじいさんが「ホラー見てごらん」と備え付けの災害時の避難訓練のプリントを絵本に見立てて息子に読んでくれた。

「君はどれかなぁ?」「僕たちが座っている席はどこらへんだろう?」と。

絵本が大好きな息子はすぐに興味を示し、残りの20分間ずっと災害のイラストを見続けていた。本当にありがとうございました。

奇跡的に帰りはギャン泣きがないまま飛行機を降りることに成功。

行きも帰りも隣の席の方に恵まれたなぁとしみじみ。子供連れだからとなんでも許されるわけではない。とはいえ何事も経験!

とりあえず疲れたけど、チャレンジしたことに意義があると確信。失敗を糧に準備に準備を重ねて息子と色々なところに行きたい。

<文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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