
スマートフォンを使ううえで欠かせない充電アイテム。さまざまな新製品が登場しています。新素材を採用したモバイルバッテリーからワイヤレス充電器、モニター表示で出力をモニタリングできる充電器、充電ステーションなどです。
ここでは、注目のスマホ充電アイテム5選を紹介していきます。
●エレコム「ナトリウムイオンモバイルバッテリー」
エレコムが2025年3月に発売した「ナトリウムイオンモバイルバッテリー」は、ナトリウムイオン電池を世界で初めて採用したモバイルバッテリー。マイナス35度〜50度の幅広い温度帯で使用できるのが特徴です。
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一般的なリチウムイオン電池と比べて発火の原因になる熱暴走のリスクも低いとされています。40度を超えるような真夏や雪国・スキー場などの過酷な環境下で使いやすいモバイルバッテリーとして注目です。
バッテリー容量は9000mAhで、3000mAhのスマートフォンならば約1.7回充電可能。バッテリー自体は、約5000回繰り返し使えるとのことです。
公式サイト価格は9980円(税込、以下同)。新しい物好きの人ならば、試してみたくなるであろうモバイルバッテリーです。
●HAMAKEN WORKS「SSPB(Solid State Power Bank)」
続いて紹介するのは、浜田電機とLuxxioが「HAMAKEN WORKS」ブランドとして、7月下旬に発売を予定している「SSPB(Solid State Power Bank)」の新型モバイルバッテリーです。
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液体含有量3%の準固体電解質を使った“準固体電池”を採用しているのが特徴。バッテリー容量5000mAhと10000mAhの2モデルで展開予定です。
釘刺し試験でも発火せず、落下や強い衝撃でも液漏れの心配がないとされているのがメリット。動作温度もマイナス20度〜80度と広く、厳しい環境下でも使えることも魅力的です。
今回発売が予定されている新製品はQi規格(Qi1)のワイヤレス充電に対応しており、規格名こそ明記されていませんが、マグネットでスマートフォンの背面にも固定可能とされています。
ワイヤレス充電時の出力はiPhoneで最大7.5W、Androidで最大15Wです。そのほか、電池残量表示があることや、USB Type-Cポートを備えていることなどがわかっています。
●CIO「NovaWave SPOT PLUG +C」
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CIOの「NovaWave SPOT PLUG +C」は、コンセントに挿してそこから直接ワイヤレス充電しちゃうというありそうでなかった一台。インパクトある使用方法もあり、クラウドファンディングサイトMakuakeで1291万円の応援購入を集めた注目のモデルです。
コンセントやデスク回りにケーブルが伸びるのを極力抑えたいという人は、このアイテムを使えばミニマルな充電環境を整えられそうです。
洗面所のコンセントや、ベッドのヘッドボードに備わっているコンセントで使うのも便利そう。工夫次第で無限大の可能性を感じられるアイテムです。
ちなみに、ケーブルが使えないわけではなく、USB Type-Cポートも備えているので、コンセントに装着して普通のAC充電器として使ったり、通常のAC充電器からケーブルでつないでMagSafe対応ワイヤレス充電器として使ったりと運用のバリエーションも豊富です。
ワイヤレス充電の規格はQi2に対応。ワイヤレス充電時は最大15Wをサポートしています。USB Type-Cポートでの出力時は、USB PowerDelivery(PD:パワーデリバリー)2.0、PD3.0、PPS(Programmable Power Supply)をサポートしています。
●アンカー「Anker Charger(140W, 4 Ports)with USB-C & USB-C ケーブル」
アンカー・ジャパンが5月に発売した4ポート搭載の急速充電器「Anker Charger(140W, 4 Ports)with USB-C & USB-C ケーブル」も注目のアイテムです。
最大140Wで出力できる少し大きめの充電器という点はよくある特徴ですが、出力状況をモニター表示で詳細に確認できるのがユニークなポイントです。
例えば、ノートパソコンとタブレット、スマホを同時に接続して充電している時に、それぞれ何Wで出力されているかや、発熱によるパフォーマンスの低下状況などを一目で把握できます。
搭載ポートは、USB Type-C(最大140W)×2、USB Type-C(最大40W)×1、USB Type-A(最大33W)×1となっています。
●EcoFlow「RAPID Pro 320W GaN急速充電器(5ポート)」
ポータブル電源市場ではお馴染みの「EcoFlow(エコフロー)」が、モバイルバッテリーや充電周りの製品で本気を出してきたことも、今季のトピックです。
公式サイトで7月中旬より順次発送予定となっている「RAPID Pro 320W GaN急速充電器(5ポート)」は、最大合計320W出力に対応した充電器。デスクに設置する充電ステーションとして、なかなかにロマンを感じる選択肢です。
ポートは、USB Type-C(最大140W)、USB Type-C(最大140W)、USB Type-C(最大65W)、USB Type-C(最大30W)、USB Type-A(最大30W)、ポゴピン(最大320W)の6つを搭載。天面にあるポゴピンは、同ブランドの対応モバイルバッテリーを充電するのに使えます。
液晶ディスプレイが備わっていてポートの使用状況をモニタリングできるほか、時計表示に切り替えたりすることも可能。デスク上でガジェットや周辺機器をたくさん使う人ならば検討しがいがありそうです。