苦難の時からチェルシーを牽引してきたE・フェルナンデスが涙「最初は大変だった」

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2025年07月14日 16:31  サッカーキング

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クラブW杯優勝で涙を流したE・フェルナンデス [写真]=Getty Images
 チェルシーに所属するアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスが、FIFAクラブワールドカップ2025優勝を果たした喜びを口にした。

 現在24歳のE・フェルナンデスはFIFAワールドカップカタール2022で36年ぶり3度目となるアルゼンチン代表の優勝に貢献し、大会最優秀若手選手賞に選出。この活躍もあって、2023年1月にベンフィカからチェルシーに完全移籍で加入した。移籍金が当時の英国史上最高額の1億2100万ユーロ(約208億円)だったことに加え、8年半契約を締結したことも話題を呼んだ。

 加入直後から主力として起用されていたE・フェルナンデスだが、2022年5月に現在のオーナー体制になって以降のチェルシーは、選手を大きく入れ替えて大型補強を実施。前体制の給与体系を見直し、基本給は低く抑えながら、インセンティブが付随する給与体系のもと若手選手を獲得する方針に転換したこともあり、監督交代も多い状況でチームはなかなか好転せず。2022−23シーズンはリーグ戦12位、翌シーズンは6位と低迷していた。

 しかし、エンツォ・マレスカ監督を迎え入れた2024−25シーズンはプレミアリーグで4位に終わり、3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手にしたほか、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)では優勝を果たし、UEFA(欧州サッカー連盟)主催の主要4大大会すべてで優勝した初のクラブとなった。

 そして、迎えたクラブW杯に2020−21シーズンのCL王者として出場したチェルシーは、グループステージを2勝1敗の2位で突破すると、決勝トーナメントではベンフィカ、パルメイラス、フルミネンセを下して決勝に進出。13日に行われた決勝では2024−25シーズンのCL王者であるパリ・サンジェルマン(PSG)に3−0で快勝し、新フォーマットとなったクラブW杯王者に輝いた。

 マレスカ監督のもと新たなポジションでも起用され、活躍を見せたE・フェルナンデスは、2024−25シーズンは公式戦46試合出場で8ゴール14アシストを記録。また、クラブW杯では全7試合に出場して1ゴールを挙げたほか、大会最多の3アシストを記録して、優勝に大きく貢献を果たした。

 代表に続いてクラブでも世界王者に輝いた後にはピッチ上で涙を流す様子も見せていたE・フェルナンデスは試合後に『DSports』のインタビューで「加入した時、チェルシーのような大きなクラブに来たことはわかっていた。当時は困難な状況だったけど、オーナーは僕に自身のプロジェクト、将来への展望を示してくれた。そして、今僕たちはそれを実現できていると思っている。とても嬉しいよ」と語りながら、加入当初に抱えていた悩みを次のように明かした。

「最初の数年間は大変だった。本当に辛い時期で、気分はあまり良くなかったし、自分自身にも満足していなかった。試合中も快適に感じていなかったから、もっとトレーニングをしなければならなかった。週を通して追加のトレーニングをしていた」

「正直なところ、プレミアリーグのペースは世界のどこを探しても他にないと思う。1年目はどうにもついていけないと感じていた。調子も良くなく、ケガもした。そこから努力を始めた。自分に合ったトレーナーを見つけるまで、トレーナーに連絡を取り続けた。2、3週間経って調子が良くなり、結果が出始めてピッチ上でも良い感触を得られるようになった」

「今シーズン、個人的には非常に良い成果を上げることができたと思っている。アシストやゴール、そしてクラブでのタイトル獲得という点でも、とても良い結果が出た。これが僕が加入してからずっと求めていたものなんだ」


【ハイライト動画】チェルシーvsパリ・サンジェルマン


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