今週デビュー予定のポルフュロゲネトス(撮影:竹之内元) 前週の福島ではコントレイル産駒のルージュボヤージュが初陣を飾り、父に待望の初勝利を送った。早いもので夏の福島開催も最終週。メイクデビューは土日で計3鞍が組まれており、芝1800mと芝2000mの中距離戦に注目だ。
【7月19日(土) 福島芝1800m】
◆ザーフィル(牡、父Ghaiyyath、母Oriental Step、美浦・林徹厩舎)
父は欧州のG1を4勝。牝系を遡るとNashwan 、Nayefの兄弟など欧州のG1馬が名を連ねる。「いい脚を長く使う感じのタイプ。距離は長いほうが良さそう。ポテンシャルはあると思います」と林徹調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
◆マルターズドン(牡、父ドレフォン、母マルターズディオサ、美浦・手塚貴久厩舎)
キズナ産駒の母はチューリップ賞など重賞2勝、阪神JF2着など活躍した。本馬が初仔になる。「乗り込むにつれ、だいぶ体が絞れてきた。動き自体は悪くない。ちょっと硬さがあるけど、まずは芝から使ってみます」と手塚貴久調教師。鞍上は三浦皇成騎手が予定されている。
◆ルージュリリック(牝、父ポエティックフレア、母ベアトリッツ、美浦・上原佑紀厩舎)
叔母に桜花賞馬のジュエラーやワンカラット(重賞4勝)がおり、一族からはシャンパンカラー(NHKマイルC)やアラタ(福島記念)が出ている。「のんびりとした気性だけど、ひと追い毎に良くなってきました。促せば水準以上に動けているし、素質はありそうです」と上原佑紀調教師。鞍上は石川裕紀人騎手が予定されている。
【7月20日(日) 福島芝2000m】
◆ポルフュロゲネトス(牡、父サトノダイヤモンド、母ライラックローズ、美浦・矢嶋大樹厩舎)
叔母にエリザベス女王杯を連覇するなどGI4勝のラッキーライラックがいる。「余裕を持って動けているし、すごく操縦性が高い。いかにも芝の中長距離が良さそう。馬格もあるし、いい馬だと思います」と矢嶋大樹調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)