ディープモンスター(7月9日撮影、(c)netkeiba 元厩務員の経歴を持つ敏腕記者・スポーツニッポン田井秀一氏が14日、netkeibaTV『前走から一変! 好調馬体チョイス』に出演。20日(日)に小倉競馬場で行われる小倉記念(3歳上・GIII・芝2000m)出走馬の中から、馬体・状態が大きく変わってきた好走期待馬について解説した。
田井氏はまず、舞台となる小倉芝2000mについて、「一瞬の切れを生かす機会がなく、求められるのは消耗戦に耐えうる持続力。22年マリアエレーナ、23年エヒトなど過去の勝ち馬がそうであったように、同様の適性が問われやすい芝2200mの良績があれば心強い」と解説。そのうえで、ディープモンスター(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)を推奨馬に挙げた。昨年の3着馬で、当コースでのオープン勝ちがあり、なおかつ芝2200mで2勝と好走傾向にぴったり。「馬体写真でもひと目でわかる大腿二頭筋の強さ」が良績を残す理由とし、「臀部の筋肉の立体感が素晴らしく、特に強度に優れた大腿二頭筋はエンジンの性能を司る部位ですから、重賞級のロングスパートを可能にします」と述べた。
続けて、「臀部で生み出された推進力を受け取る前躯も充実しており、上腕三頭筋は春の立ち写真とは比べものにならないほどに隆起している」と絶賛。筋肉だけではなく、血管や腱が浮かびあがる皮膚、青みがかって黒光りする毛ヅヤにも触れ、仕上がりを褒めちぎった。1週前追いきりの動きからも、夏負けの兆候は感じられず太鼓判。「上位争いに加わる可能性は非常に高い」と期待をかけた。