「俺はタヌキ回避のプロだ」←どういうこと?実は「安全運転」のテクニックが満載「どんくさ過ぎる」野生動物を守る投稿が話題

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2025年07月16日 07:10  まいどなニュース

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野生動物とは思えないほど「どんくさい」ことで知られる「たぬき」。「マジでなぜ絶滅せずに生き残れているのか」という声も

秋田県に生息する野生動物といえば、人的被害で度々話題になる「ツキノワグマ」が真っ先に頭に浮かぶだろう。

【写真】令和4年度・全国の「ロードキルの発生状況」は?

しかし、秋田県在住経験のあるclimber(@climber1942)さんによると、実は県内にはツキノワグマよりもはるかに「回避」すべき動物がいるという。

「俺は秋田の夜道で鍛えたたぬき回避のプロだ。たぬきは、めちゃくちゃ車の回避が苦手だ。(秋田県内で)ロードキルされる動物の8割はたぬきだ。やつらは他の動物より少し鈍臭く、車を避けようとして車に向かって突っ込んでくる。たぬきの回避方向を見定めないと轢殺は避けられない」

「少なくとも秋田ではたぬき全個体のうち数割はロードキルで死んでる気がしてならない。毎日道端で死んでるからな。あと、秋田のたぬきの個体数は多分県民よりちょっと多いと思う」

<climberさんのX(旧Twitter)の投稿より>

特にclimberさんが住んでいた「秋田県南某所」では、圧倒的に「たぬき」に遭遇する機会が多く、度々ロードキル(自動車事故)の犠牲になっている姿を目撃したそうだ。

そこで、climberさんは秋田県在住時代に鍛えた、「たぬき」を車で轢殺しないための「たぬき回避術」をXに連投。

見慣れない「反射板」…「たぬき」だ!

「そこで俺がたぬきを避ける秘訣を伝授しよう。まずは可能な限りハイビームで走行し、ローでもライトの角度は上げ気味にして視認範囲を広げた方が良い。たぬきは極めて視認性が低く、ライトの範囲に入るまでほとんど感知できない。とにかく、車から距離のある段階でたぬきを認識するのがミソだ」

「動物の目はライトを反射するので遠距離からでも認識できるため、これによって動物の存在を認識できるのも効果が大きい。見慣れない反射板があると思ったら、それはたぬきだ。スピードを落とせ。これもハイビームならより遠方の位置で認識できる」

「雨天とその後」も注意

「そしてたぬきの回避方向だ。やつらはかなり個性があり、回避の上手いやつと下手なやつがいる。下手なやつは車が来ても逃げなかったり、車の走行方向に走り始めたりする。ゆえに自車の減速が一番効果が高い。次にハンドル操作による回避。これは慣れないと危険なので、運転に自信がない人は控えめにすべき」

「たぬきの出やすいタイミングは雨天とその後だ。道路の湿り気を利用し、カエルやミミズが出てくる。たぬきはこれを狙って道路に出てきて食事をする。よく注意すべし。食事中のたぬきは飯に夢中になって回避が遅れがちだし、何なら車の接近に気づかない。こちらが減速して回避するしかない」

「とにかく早めに安全に減速することが一番の回避方法だ。急ブレーキや急ハンドルは事故に直結する。此方の安全のために無理な回避はせず、たぬきを轢くことも選択の一つだ。しかし私はたぬきに死んでほしくないので、諸君らには適切な運転と適切なたぬきの回避に努めてもらいたい。たぬきを…轢くな!」

<climberさんのXの投稿より>

「どんくささが異常」

ユーモアを交えた「たぬき回避」の方法に、多くの共感の声が寄せられた。

「ド田舎に住んでるので非常に参考になる」

「たぬきの鈍臭さは異常で、もう(自車が)止まるしかないと思ってる。あいつら車と並走しようとするし、なぜか逃げてるのに急に固まる。動け、逃げろ、だから轢かれるんだろ」

「マジでなぜ絶滅せずに生き残れているのか」

「たぬき、どんくさいというか、強い光を見るとすくむ、眩光の性質があるんですよね、確か」

「大事なことを追加しよう。たぬきは必ずつがいで動く。1匹回避しても油断するな。もう1匹近くにいる」

とくに「夏」は注意

climberさんにお話を聞いたところ、とくに「夏」は、毎朝通勤時に必ず一体は轢死体を目撃するほど、犠牲になるたぬきが多かったそうだ。

「自分はツキノワグマにも遭遇したことがありますが、たぬきと比較すると個体数が圧倒的に少ないため、稀にしか遭遇しません。対して、たぬきは人里に近いエリアにいる上に数が多く、頻繁に遭遇します。特に自分のいた秋田県南某所にはニホンジカとイノシシがほとんどいなかったので、遭遇する野生動物は圧倒的にたぬきが多かったです」(climberさん)

「たぬき」を意識すると「安全運転」に

一連の「たぬき回避」の投稿に対し、「夜道を自動車走行する時、タヌキを意識すると、ヒトも含め他の生き物を轢かなくなる」というコメントも寄せられた。

climberさんも、「これはマジですね。たぬき回避術を極めた結果、飛び出してくる子どもとかを避ける技能も爆上がりしました」と、返信。

「誰しもたぬきを轢きたくて轢いてるわけではないでしょうから、回避スキルを上げて、押し寄せるたぬきをバンバン避けて行って欲しいです。『たぬき回避術』が上達すれば、人間を含む他の動物の飛び出しにも対応できるようになりますから」(climberさん)

押し寄せる「たぬき」に注意

だが、「あくまでも自分の安全が確保できる範囲で行ってほしい」と、climberさん。

「ブレーキ操作だけで回避出来ない場合、咄嗟のハンドル操作がすべてです。しかしこれは、運転が不得手な人が不用意にやると大きな事故に直結するため、手放しでお勧めはできないです。たぬきは神出鬼没なので、咄嗟に避ける運転技術を身に着けておくことが重要です。

回避すれば事故を起こしそうな場合は、かわいそうですが、そのままたぬきを轢いてください。『自分の安全が第一』ということは忘れないでほしいです。不幸なたぬきが減ることを願っています」(climberさん)

レジャーや帰省など、夏は夜道や慣れない田舎道を走行する機会も増える。

「ハイビーム」「減速」「周囲をしっかり確認する」「ハンドルでの回避」、そして何よりも「自身の安全」を第一に、押し寄せる「たぬき」を確実に回避してほしい。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)

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