
「お米をカレーにした結果」
カレー&スパイス専門家として、SNSや各メディアで話題の印度カリー子さん(@IndoCurryKo)が、驚きの挑戦をしました。
スパイスの効いたインドカレーはおいしいですね。今回、印度カリー子さんは、「お米でカレーを作ってみた」といいます。どういうこと?一見、無謀にも思えるこの挑戦。果たして、結果やいかに……?
苦心の末に完成したものの…意外な結論に?
印度カリー子さんは、その過程をX(旧Twitter)にて動画で公開。お米を数種類のスパイスやその他材料を加えて圧力鍋で煮込みます。
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しかし、蓋を開けてみると、米は液状化しておらず、「つぶつぶ感で己の存在を主張してきた」とのこと。
そこで、水を加えたり、ハンドブレンダーを駆使したりして、粒を破砕。それでも、その存在感を消すことなく、「そこはかとなく粥感を出して」くるお米。
それでも諦めず試行錯誤を繰り返した結果――。
遂に完成。実食に移ります。
自身で作った“ライスカレーライス”を、美味しそうに食べ進める印度カリー子さん。ところが、ここで思いもよらない事態に見舞われます。
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「米が余る」という現実――。
カレー自体、米を原料にして作ったため、ご飯が必要ないということが発覚してしまいました。
仕方なく、余ったご飯は、ふりかけをかけて完食したとのこと。
以上の結果を踏まえ、印度カリー子さんは、このライスカレーは詰まるところ“粥”であり、「単体で食べるのが正解」と結論づけています。
挑戦は専門家らしい発想から…味はインドのあの料理に似ていた
挑戦の一部始終を紹介した印度カリー子さん。Xのリプ欄にも反響が多数。
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「置き換えたのではなく、本当にカレーに加工したと…!」
「ライスカレーライス爆誕した時ワロタ笑」
「ドライカレーという折衷案を出さない所にこだわりを感じる」
「おかゆとカレーの融合っぽい」
また、コメントのなかには、お米をカレーにするということ自体について、「さすがに無理すぎる」という声もありました。実際に、印度カリー子さんも動画のなかで、「結論から言うと敗北しました」と話されています。
大胆な挑戦ではあったものの、実のところどのように感じているのか、印度カリー子さんに詳しく聞いてみました。
――お米をカレーにしようと思った理由は?
印度カリー子さん:インドではよくいろんな豆をカレーにするのですが、その要領で米でカレーを作ってみました。
――専門家としての知識や背景があっての発想だったのですね。実際作って食べてみた時の感想はいかがでしたか?
印度カリー子さん:おいしいカレー粥になってしまったといった感じです。実際インドには「キチュリ」というスパイス粥があるのですが、それを思わせる味わいでした。
――ご飯と合わせるのは難しかったようですが、他に合わせられそうな食材はありますか?
印度カリー子さん:粥や雑炊にわざわざ副菜を添えないのと同じで、付け合わせは無くてもそれだけでおいしいと思います(笑)。
――また作ろうと思いますか?
印度カリー子さん:今回は粥になってしまいましたが、もう一度チャレンジしたいです。うまくいったら、その次は(今回使ったインディカ米ではなく)、もっと粥になりやすそうな日本米で挑戦したいです。
◇ ◇
今回の挑戦は、思うようにいかなかった部分もありましたが、それでも印度カリー子さんにとっては、とても有意義な試みとなったようです。
そんな印度カリー子さんに、スパイスやカレーにハマったきっかけについておうかがいしたところ、次のような回答がありました。
「昔同居していた姉がインドカレー好きだったので、姉のためにカレーを作るうち、スパイスを組み合わせて作る楽しさを知り、気づいたらハマっていました」
スパイスひとつでガラッと料理の印象が変わることや、スパイスを組み合わせることで無限大のアレンジができることが、その面白さや魅力だと感じているといいます。
現在、カレーとスパイスの専門家として、ネットショップ「初心者のための印度カリー子のスパイス専門店」の運営をしながら、メディア出演やレシピ本も手がける印度カリー子さん。今年6月に発売された『ひとりぶんのビリヤニ』という書籍が、7月時点で3刷目に入るヒットとなっているといいます。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))