今回はフィーチャーフォンを紹介します。Nokiaブランドのスマートフォンやフィーチャーフォンを展開していたフィンランドHMD Global(HMD)ですが、2025年からはHMDブランドで製品展開を始めています。
フィーチャーフォンは過去モデルのリバイバルモデルをNokiaブランド時代から手掛けていましたが、今回紹介する「HMD Barca 3210」は、往年の名モデル「Nokia 3210」とサッカーチームのコラボ製品です。
ベースモデルのNokia 3210は、1999年に発売されたストレート型の携帯電話です。当時は3Gも始まっておらず、GSM対応モデルでした。蛇足ながら、このモデルは筆者が初めて使ったノキアの携帯電話でもあります。
Wikipediaによると、Nokia 3210の総販売台数は1億6100万台で、2025年5月末時点では歴代7位。なお、その上位には同じNokiaの携帯電話や、iPhone 5/6シリーズが並びます。Nokia 3210はそれだけ売れた名機なのです。
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そして、HMDがNokia 3210を2024年に4G対応のリバイバルモデルとして出し、その特別版として、2025年3月に出した製品がHMD Barca 3210というわけです。
HMD Barca 3210の「Barca」はもちろんサッカーチーム、FCバルセロナのこと。欧州で今でも強いNokiaブランドですが、HMDブランドに移行する中で、特徴的な製品を出そうとサッカーチームとのコラボを行ったと思われます。なお本体カラーは青と赤の2色です。
本体サイズは約122(幅)×52(奥行き)×13.1(高さ)mmと、握りやすい大きさでしょう。プロセッサはUNISOCのT107、カメラはありますが、200万画素とメモ程度です。そもそもブラウザなどもありませんから、通話とSMSが主体の製品なのですね。
メニュー構成もシンプル。必要最小限のアプリしかありません。
昔のNokiaの携帯電話に必ず搭載されていた「Snake」ゲームもプリインストールされています。モバイルゲームが無い時代、このSnakeだけを数時間プレイする、なんてユーザーもいました。今から思うとのんびりした時代だったわけです。
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このSnakeゲームは、HMD Barca 3210用にカスタマイズされており、ゲームの背景がサッカーグラウンドとなっています。サッカー好きな人ならこんなところにこの端末の価値を感じられるかもしれませんね。ゲームは本当に単純明快なので、今の時代でも十分遊べます。
他には壁紙が変えられるなど、ちょっとした機能もありますが、FCバルセロナファン向けのコレクター製品でもあるでしょう。今後は他のチームやスポーツとのコラボをやるのかどうか、気になるところです。
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