名古屋地裁=名古屋市中区 女子児童の下着の盗撮画像などが教員同士のSNSグループチャットに共有された事件を巡り、教え子のリコーダーや給食に体液を付着させたとする不同意わいせつなどの罪に問われた名古屋市立小の元教諭、水藤翔太被告(34)の初公判が17日、名古屋地裁(須田健嗣裁判官)であった。水藤被告は起訴内容を認め、「被害者に一生残る傷を負わせてしまい、深く反省している」と述べた。
起訴状によると、被告は2023年5月〜今年1月、体液を児童2人のリコーダーにかけたり、別の児童の給食に混入させたりするなどしたとされる。
検察側の冒頭陳述によると、いずれも早朝や移動などで教室に児童がいない時間帯を狙い、自らの行為をスマートフォンで撮影。検察側は「性的興奮を得ることに加え、チャットに動画を投稿して承認欲求を満たそうとした」と指摘した。
被告は性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで追送検されており、検察側は追起訴する方針。
教員グループによる盗撮画像共有事件では、ほかに同市立小教諭の森山勇二(42)、横浜市立小教諭の小瀬村史也(37)両被告がそれぞれ同法違反罪で起訴されている。