




あれはまだハルが低学年の頃。新しく買ったゲームで、ミサキちゃんはまったくハルに勝てませんでした。すると次に行ったときには驚くほど強くなっていたのです。なんでもハルに勝つために、特訓していたのだとか……。


たしかにミサキちゃんは何をさせても上手だし、ミサキちゃん自身が勝ちたい気持ちもあるのでしょう。けれど「勝たなきゃ」と思わせているのは義姉じゃないの? 私は義姉の言葉の端々からそんな雰囲気を感じてしまうのです。


ミサキちゃんにいろいろな習い事をさせてきた義姉。「書き初め大会で代表に選ばれるため」「音楽会で伴奏者になるため」と言っては、ミサキちゃんを頑張らせてきました。義姉はあらゆる分野で、自分の子どもが代表や一番になることを狙っているようなのです。
最近のミサキちゃんは中学進学後のことを考えて塾通いまで始めました。おそらく自由に遊ぶヒマなんてまったくないはず……。なんでもかんでも優れていないといけないなんて、小学生の子どもにとってはさすがに荷が重いと思いませんか?
原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・あをきちなつ 編集・井伊テレ子
|
|