画像:PR TIMESより 7月15日、元欅坂46の長濱ねる(26歳)の写真集『長濱ねる』(講談社刊)が発売された。8年ぶりの写真集ということで注目を集めているが、別の方向性でも話題を集めている。それは掲載されている写真の中で、長濱の左胸の脇あたりに小さいハート型のタトゥーが入っているものがあったからだ。
7月17日現在、Amazonでのレビュー数は少ないものの、評価は1.2点とかなり低い。中にはタトゥーに言及したようなコメントも見られる。日本ではタトゥーに対するイメージが悪いため、こうした反応はある意味当然と言えば当然だ。ただ、「タトゥーそれ自体が悪い」というよりは、長濱がタトゥーを入れたことが響いたのかもしれない。今回の長濱のタトゥーがここまでガッカリされた要因を深掘りしたい。
◆清純派イメージとタトゥーは対極
何と言ってもギャップが大きかったことが一番だろう。アイドル時代から清純派として人気を博していた長濱。タトゥーはいわば清純派と対極にある存在だ。長年応援してきたファンにとって、長濱にタトゥーがあったことは青天の霹靂だったに違いない。批判的に見ているのかどうかは置いておいて、タトゥーの存在に多くの写真集購入者が驚いたのは間違いないだろう。
ちなみに、浜崎あゆみや土屋アンナなど、タトゥーが入っている女性タレントは珍しくない。とはいえ、こういったアーティストは“タトゥーが入っていそう”な人たちだ。ギャップはなく、批判の目にさらされることもなく、むしろタトゥーもその人の“アーティスト性”として受け入れられやすい。一方、長濱は「“元”清純派アイドル」なのかもしれないが、欅坂46卒業後もおしとやかな振る舞いを見せている。
言い換えれば、ヤンチャな言動は特に見せていなかった。もしトーク番組で「最近シーシャにハマってて」といった発言をしていれば多少は状況が変わったかもしれない。長濱の清楚派のイメージを損ねるため、そういった発言は確実にしないだろうが。
◆“目立たないさりげなさ”が賛否を招く
タトゥーを入れた場所も良くなかった可能性がある。左胸の脇周辺に彫られており、薄着であってもわかりにくい。絆創膏などを貼って隠せば温泉に入れるレベルで、日常生活に支障をきたすことはない。腕や手の甲といった目立つ部位ではなく、さりげないところに入れてしまったことが、かえって“往生際”の悪さにつながってしまっていないか。むしろ「タトゥーを入れたくて仕方なかった」という深層心理さえうかがえる。
タトゥーを入れて大きな話題を集めた元アイドルと言えば、元NMB48の木下百花も挙げられる。首元に蜘蛛のようなデザインのタトゥーを入れて大きな話題を集め、その後も身体のいろいろな箇所にタトゥーが追加されていった。当初こそ大きな注目が集まったが、彼女自身が堂々とした態度を見せていたことにより、タトゥーは木下百花の個性として認知されていった。
木下のようにわかりやすい部位に入れたタトゥーであれば、大衆の人気を得ることは難しいが、タトゥーというカルチャーに寛容な人からは支持されていたのではないか。どの層からも受け入れてもらえない、“どっちつかず”な部位に彫ってしまったのかもしれない。
◆もしかして男の趣味? とまで勘ぐってしまう
また、タトゥーのデザインも影響していないだろうか。小さいハートというデザインは、やはりアーティスト性を感じにくい。長濱自身が好きで入れたのだろうが、「本当に長濱はそのタトゥーを入れたかったのか?」とも思わずにはいられないデザインだ。しまいには“男の趣味で入れさせられた感”さえ漂う。
家族の名前や自身が影響を受けたものを、タトゥーとして入れる人は少なくない。ハートマークが長濱のフェイバリットである可能性も想定されるが、やはり“中途半端さ”に見えてしまう。
タトゥーが入ったことで、長濱の活動にどのような影響があるのか注目が集まる。
<文/浅村サルディ>
【浅村サルディ】
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。