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◆夏場はモバイルバッテリーの“発火事故”に注意!
連日、全国的に猛暑が続いています。そんな暑さのなか、モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池が使われている製品の発火事故が夏場に増加傾向にあるとして、注意が呼びかけられています。
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ユージ:スマートフォンやモバイルバッテリー以外にも、リチウムイオン電池を使った製品は、けっこうありますよね?
塚越:リチウムイオン電池は、ワイヤレスイヤホン、電子タバコやゲーム機、携帯扇風機やファンが付いている作業服(ファン付きウェア)、電動アシスト自転車など、スマホ以外にもいろいろな製品に使われています。
吉田:その「リチウムイオン電池」。暑い日には、発火事故のリスクが高くなります。
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リチウムイオン電池は熱や衝撃に弱く、内部温度が上がると発火の可能性が高まります。特に直射日光が当たる場所や、車のなかに置きっぱなしにしないよう注意してほしいと思います。
◆危険な状態のモバイルバッテリー、どうすればいい?
ユージ:もし、モバイルバッテリーなどが燃えてしまった場合、どうすればいいでしょうか?
塚越:NITEは、異常を感じたらすぐに使用や充電をやめるよう呼びかけています。またバッテリーが膨らんでいるような場合は、金属製の容器(鍋や工具箱など)に入れて蓋をすると、万が一発火しても延焼を防げます。そして、火が出たときは大量の水のなかに沈めてください。そういう状態にして、すぐに消防に通報をしてください。特に車内で火が出た場合は、急に火が大きくなることがあるので、自分で消そうとせずに、すぐ車を離れて安全を確保して、消防に通報してほしいとのことです。
吉田:バッテリー部分が膨らんでいるなど、ちょっとでも異常を感じたリチウムイオン電池の製品は、回収をお願いしたほうが良さそうですね?
塚越:そうです。リチウムイオン電池が爆発する実験映像を見たことがある方もいらっしゃると思いますが、気をつけないと爆発する可能性もあります。なので、膨らんでいるなど異常のあるバッテリーは、絶対に家庭ゴミとして捨てないようにしてください。爆発して回収の車が燃えてしまうことがあります。絶対にやめておきましょう。
特に問題がない状態の製品を捨てる場合でも、廃棄の場合は家電量販店やホームセンター、自治体の施設などに専用の回収ボックスがあります。自治体のホームページにも案内があるので、確認してから持ち込んでください。
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◆「PSEマーク」のある製品を選ぼう
ユージ:他に気をつけたほうがいいことはありますか?
塚越:飛行機に乗る方は、モバイルバッテリーの扱いに、特に注意してください。国交省と定期航空協会は、7月8日から新しいルールを発表しています。モバイルバッテリーは、これまで通り預け入れ荷物に入れていけないのに加え、座席の上の収納棚に入れることがダメになりました。充電する場合は、手元で充電している状態を確認できるようにする、というルールが追加されています。私もちょうど8日に飛行機に乗ったのですが、機内でアナウンスがありました。飛行機をご利用の方は覚えておいてください。
当たり前のようにスマホやモバイルバッテリーなどを炎天下の外で使うと思いますが、簡単に言えば、モバイルバッテリーは「動く火種」ともいえます。かなりの火が出ることがあり得ますので、それをいつも頭に入れておいてください。カバンのなかなど、見えないところで充電することは危険ですので、気を付けてください。
また、安全なモバイルバッテリーを選ぶ際のポイントとしては、「PSEマーク」がついている製品かどうかを確認することが挙げられます。これは国の技術基準に適合している電気製品につけられたマークを指します。携帯扇風機やモバイルバッテリーを買う前には、こうしたPSEマークがあるかどうかを確認し、PSEマークがあるものを選ぶというのも1つの基準にしていただくのがいいかと思います。
充電ケーブルは基本的にPSEマークがつかないものですが、正規品を使うことをおすすめします。また、AnkerやELECOMといった、信頼性のある技術基準を満たすメーカーもありますので、そういったメーカーの製品を検討してもいいでしょう。
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吉田明世、塚越健司さん、ユージ
<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜〜金曜6:00〜9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/one/
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