【小倉記念予想】日本の主流血統の良さが生きない!? 血統背景から軽視したい人気馬とは

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2025年07月19日 17:00  netkeiba

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小倉記念に出走するハピ(c)netkeiba
 今週の日曜日は、小倉競馬場で小倉記念(GIII・芝2000m)が行われます。

 14年以降に小倉芝2000mで開催された小倉記念(計10レース)を見ると、ハンデ戦らしく6番人気以下が激走し波乱になるケースが多々あります。それもそのはずで前走6着以下だった馬の巻き返しが目立ちますし、3勝クラスから参戦してきた馬が上位争いに絡むこともあるなど、なかなか一筋縄ではいかない一戦と言えそうです。

 特筆すべき傾向があるとすれば母父の系統です。14年以降に小倉芝2000mで開催された小倉記念(計10レース)では母父ヘイルトゥリーズン系が4勝を挙げています。また、母父ノーザンダンサー系も3勝を挙げるなど活躍が目立ちます。

 一方、日本の主流血統と言えるキングカメハメハ系が属するミスプロ系を見ると、母父ミスプロ系は0勝と勝ち馬を出せていません。しかも、母父ミスプロ系の馬は人気で結果を出せないケースが目立ちます。21年ファルコニア、16年ダコール、15年マローブルー、14年ラストインパクトなどは1番人気での出走でしたが、3着以内に入ることができていません。

 これは小倉芝2000mで行われる小倉記念では、母父ミスプロ系の良さが発揮できないことが大きな要因として考えられます。先述したように人気馬でも馬券圏外になるケースが多く見られることから、母父ミスプロ系は小倉記念に対しての適性が低い可能性がありますし、今年の小倉記念でも母父ミスプロ系の馬は過信しない方が賢明かもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
母父ミスプロ系(ただし、斤量53キロ以下の馬は除く)
[0-0-0-12]複勝率0%
該当馬:オールセインツ、カネフラ、ナムラエイハブ、ニホンピロキーフ、ハピ、リカンカブール
(過去の該当馬:21年ファルコニア1番人気6着、16年ダコール1番人気4着、14年ラストインパクト1番人気6着)
※特に言及のない限り、データは14年以降に小倉芝2000mで開催された小倉記念(計10レース)を対象にしています。

 上位人気が予想されるハピが該当しました。

 データ衣装の10レースで母父ミスプロ系は[0-0-1-17]と1頭しか馬券に絡んでいません。3着に好走したのは15年のウインプリメーラ。本馬は斤量53キロとハンデの恩恵があり、それを最大限に生かせたことで好走できたと考えられます。

 しかし、該当馬に挙げたハピは母父キングカメハメハで斤量は57キロとハンデの恩恵がありません。データ対象の10レースでの傾向通りなら、人気でも危険な存在と言えそうです。

 ハピはデビューからダートを中心に使われている馬ですが、今回の小倉記念で人気になるのは前走の新潟大賞典で3着に好走したからでしょう。しかし、前走の新潟大賞典は雨が降って馬場が渋った中で行われた一戦。道悪ではパワーが求められますので、ダートを使われていたハピにはうってつけの馬場であったことが好走要因として考えられます。

 ただ、今週の小倉は土日ともに晴れ予報。木曜日や金曜日に雨が降る予報は出ていますが、土曜日から気温は30度超えですし、日曜日のメインレースの頃には馬場の回復が見込めます。前走同様に力のいる馬場は望めそうにありませんし、前走のパフォーマンスを信頼するのは危険な印象です。過去の傾向も踏まえるとハピの評価を下げることも一考したいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。

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