【巨人】56試合残して自力優勝の可能性消滅 阿部監督「やる以上は絶対諦めちゃいけない」

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2025年07月20日 05:01  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

巨人対阪神 8回表、投手交代を告げベンチに引き揚げる巨人阿部監督(撮影・たえ見朱実)

<巨人0−4阪神>◇19日◇東京ドーム



球場内がため息に包まれた。巨人は延長戦の末に力尽き、56試合を残して自力優勝の可能性が消滅。阿部慎之助監督(46)は試合後、開口一番「悔しいね」と声を絞り出した。延長11回に5番手の船迫が1死一塁から佐藤輝に決勝2ランを浴びるなど大量4失点。打線も好機はつくるも、決定打を欠いて完封負けを喫し「チャンスはつくったけどね。力の差が歴然としているよね」と受け止めた。


最善の策は打った。先発にはチーム最多8勝を挙げていた山崎を立てた。相手先発の村上と息詰まる投手戦を演じ、7回4安打無失点。登板最終回の7回には、2死満塁のピンチも代打糸原を見逃し三振に仕留め、右拳を力強く握った。


今季は想定外の事態が続いた。不動の4番岡本が左肘の靱帯(じんたい)損傷で5月7日に離脱。エース戸郷は開幕からの不調で2軍調整が続く。それでも指揮官は「いるメンバーでやるしかない」と若手を積極起用。“新風”を送りながら、もがいてきた。


首位を独走する阪神とは今季最大の10ゲーム差となった。リーグ2連覇への道のりは極めて厳しくなったが、阿部監督は「やる以上は絶対諦めちゃいけない」。力強く顔を上げた。【水谷京裕】


巨人杉内投手チーフコーチ(2ラン2発を浴びた船迫に)「やられる時はもちろんあるんでね。ただ右バッターに対してフォアボール2つは反省するところ」

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