
病院で長時間待たされることは珍しくない。投稿を寄せた50代女性(東京都)は、眼科でクレーマー患者に遭遇した。
その眼科では、予約時間前に受付を済ませれば、視力や眼圧などの検査はできる。だが、そのとき、その患者の担当医は系列の眼科から移動中だった。それを知った患者は、
「予約してるのに何で医者が居ないんだぁ!しかも病院を移動中だとぉ(怒)!直ぐに診ろ!!」
と怒鳴っていたという。女性はその眼科に小学生のときから通っており、「『朝来ても夕方にならないと帰宅できない』と噂の有名病院」だと語る。(文:西荻西子)
「予約した時間に来たんだから診ろ!」クレーマーの主張
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この眼科では“通常の受診”でも、帰宅するまで3時間から長いと4時間かかるという。女性は「瞳孔を開くのに少なくて20分くらいはかかったりしますので、すぐに受診にはならないことを熟知してます」と語るが、初診の患者であればそれを知らなかった可能性は高い。
「周囲の患者も(その人物の)余りの怒声にチラチラ振り返って見ていたり、事務所のお偉いさんが来ても『予約した時間に来たんだから診ろ!』と騒がれてました」
患者が騒ぐ中、女性は待合室へ呼ばれた。診察が終わり、ロビーに戻ると、すでにその患者の姿はなく、いつもの平穏な状態に戻っていた。「あまりの傍若無人さに呆れ、自宅に戻ってこの話をした」という女性は、身内の反応をこう綴っている。
「母から『そ、それは事務方の人が大変だったわねぇ』と爆笑され、たまたま病院の事を知っている母の知人にも話をしたところ、『今時待たない医師なんて、よっぽどの名医かヤブ(医者)しか居ないわよー!おかしすぎる!!』と手を叩かれ爆笑されました」
女性はこの顛末に、「名医かヤブ医者……にある意味納得しましたが、最後まで見届けられず残念なクレーマーでした」とコメントしている。
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ただ、最近はネット予約などのシステムが普及し、長い待ち時間が発生しないよう努める病院も増えている。この眼科の予約システムや医師の勤務形態は不明だが、初診患者に対し病院側からの説明もなく長時間待機を求めることは避けるべきだろう。
しかし50年もの通院歴を持つ女性は、今回の出来事を「あの事件は最初で最後になる体験だと思っています」と述べている。
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