上坂樹里、朝ドラ主演抜擢&20代突入で迎える変化「常に構えていられるよう過ごしたい」

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2025年07月20日 09:10  クランクイン!

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クランクイン!

上坂樹里  クランクイン! 写真:山田健史
 2026年度前期NHK連続テレビ小説『風、薫る』の主演に抜擢され、大きな注目を集める俳優・上坂樹里。そんな彼女が20歳の誕生日という記念すべき日に、1st写真集『日日是好日』(幻冬舎)を発売。10代最後のありのままを収めたという本作への思いや20代の展望など、大きな変化を前にしている彼女の現在の心境を語ってもらった。

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◆自分にとっても大事な節目に写真集を出せるのは本当に幸せ

──初の写真集、おめでとうございます。出版のお話を聞いたのはいつ頃でしたか。

上坂:ちょうど出演していたドラマ『御上先生』(TBS)の撮影中で、休憩時間にマネージャーさんから直接伝えてもらいました。

──その時の心境はいかがでしたか。

上坂:写真集を出すというのは夢の一つだったので、とてもうれしかったです。20歳になるという、自分にとっても大事な節目に写真集を出せるのは、本当に幸せだなと思います。

──写真集のコンセプトについて教えてください。

上坂:10代最後の年ということで、今の自分にしか出せない、ありのままの上坂樹里を見せられたらいいなという思いで撮影に臨みました。五島列島には今回の撮影で初めて行かせてもらったのですが、本当に素敵な場所でした。自然が広がっていて、どこに行っても空気がきれいで、人も温かくて、ご飯も美味しくて。自分にとって良いエネルギーを自然とたくさん吸収できた場所だったので、帰りたくなかったほどです(笑)。

──特に思い出に残っていることはありますか。

上坂:実際に船で釣りをして、釣ったアジをその場で漁師さんにさばいていただいたのですが、それがすごく美味しくて、箸が止まりませんでした。また食べたいです。

──それまで釣りの経験はあったんですか。

上坂:家族で夏にキャンプに行くのが恒例で、その時に釣り堀のような場所でニジマスを釣ったことはありましたが、実際に船に乗っての釣りは初めてだったので、とても楽しかったです。

◆これから20代になる、という大人っぽいシチュエーションの1枚がお気に入り


──写真集の撮影ということで、これまでのモデルなどのお仕事とは違いを感じましたか?

上坂:普段のモデルのお仕事では、洋服やメイクをどう見せるかということを一番に意識しているのですが、写真集の撮影だと常に“自分”を撮られていて、そういう感覚は今までなかったので、すごく新鮮でした。カメラがすごく近くにあっても撮られている感じがしない不思議な感覚があって。理由は分からないんですけど、この撮影が本当に楽しくてしょうがなかったので、変に構えず、ありのままの自分を切り取ってもらえたのかなと思います。

──撮影に向けて、何か準備はされましたか。

上坂:体調を整えるために、食事制限などはもちろん行いました! 撮影の時には美味しいものをたくさん食べられたので、すごく幸せな気持ちになりました。

──完成した写真集をご覧になって、ご自身について新たな発見はありましたか。

上坂:いつもだったらきっと使われないだろうな、というような決まっていない表情がところどころにあるので、本当の自分がそのまま載っていることに、ちょっと恥ずかしさもありますが、いつも応援してくださっているファンの方にこの姿を見てもらえるのは、すごくうれしいです。

──写真集の中で、特にお気に入りのシーンはどこですか。

上坂:鬼岳という場所で撮影した時に見た夕日が忘れられません。いろんな場所へ行きましたけど、その中でも特に印象に残っている場所なので、ぜひ見てほしいなと思います。この時に着ている黒いワンピースもすごく素敵で、写真集の中で一番、これから20代になる、という大人っぽいシチュエーションの写真になっていると思います。

◆20代は夢だった朝ドラヒロインで幕開け


──発売日は20歳のお誕生日ですが、20歳を迎える心境はいかがですか。

上坂:すごくワクワクしています。ずっと前から、お家で家族と一緒に初めてのお酒を飲むと決めているので、それが一番の楽しみなんです。

──お酒デビューは何を飲むんでしょうね。

上坂:なんでしょう? まだお酒のことは分からないので(笑)。これから歳を重ねていくにつれて、普段からお酒を飲むようになるかはまだ分かりませんが、会話の中でお酒の話題が出るようになるのかな、なんて想像したら、ちょっと大人になれたような気がして楽しみです。

──20代を迎え、お芝居への向き合い方などにこれから変化はありそうですか。

上坂:変わりたい、というより、これから自分も周りの環境もきっと変化していくと思うので、その変化に対して向き合えるように、常に構えていられるように過ごしたいなと思います。

──これまでのお仕事で、ターニングポイントになった出来事や価値観が変わった経験はありますか。

上坂:もちろん、それぞれのお仕事で学んだことや得たものはありますが、特に大きかったのは、初めて地上波のドラマに出演させていただいたNHKの『生理のおじさんとその娘』です。難しい題材を扱った作品だったということもあり、放送後、私自身のお芝居に対していただいたメッセージもすごくうれしかったんですけど、それ以上に、作品が扱ったテーマや内容に対して「こう思った」「家族と共有しました」といった反響が多かったんです。どの作品にも伝えたいメッセージがあって、その一員として視聴者の方に届けるってこういうことなんだなと初めて実感できたんです。自分にとって大きな経験でしたし、今でも私にとって大切な作品です。

──NHKといえば、2026年度後期の連続テレビ小説『風、薫る』主演決定、おめでとうございます。決まった時の心境はいかがでしたか。

上坂:何が起きているのか分からないくらい、うれしさを通り越して困惑するような気持ちでした。まさか自分が主人公を演じることになるとは思ってもみなかったので驚きましたし、ずっと夢として掲げてきたことなので、本当にうれしかったです。

──合格の連絡は、どのような形で受けたのですか。

上坂:マネージャーさんと、事務所の先輩の高石あかりさんからサプライズで伝えてもらいました。

──で、うれしさを通り越したんですね。

上坂:うれしさを通り越して、すごく泣きました。

──高石さんは2025年度後期『ばけばけ』で主演。同じ事務所から連続での朝ドラ主演誕生はすごいことですよね。

上坂:本当にそう思います。発表会見の当日にも連絡をくださって、「今日は樹里ちゃんが世界の主人公だから全力で楽しんできてね」というエールをいただきました。本当に心強くて、うれしかったです。サプライズで合格を伝えていただいた時にも一緒に泣いてくださったんですが、そういう先輩が身近にいるのはすごく幸せなことだなと思いました。

──W主演となる見上愛さんとはどんなお話をされましたか。

上坂:会見の時と、その前に一度お会いしたのですが、まだ深くはお話できていません。私はとにかく緊張してソワソワしていたんですが、見上さんが本当に明るく芯のある素敵な方で、たくさん話しかけてくださって。すでにもう助けていただいているなと感じています。これから見上さんとバディになるということで、胸をお借りしつつ、一緒に支え合いながら撮影できたらいいなと思っています。

──朝ドラへの出演も決まり、写真集も発売され、今後ますます上坂さんへの注目が集まると思いますが、どのような俳優さんになっていきたいですか。

上坂:ずっと目標にしていることですが、作品の世界観の中で、一人の人間としてそこに存在できるような俳優になりたいです。

──では最後に、写真集を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

上坂:この1st写真集『日日是好日』には、10代最後のありのままの上坂樹里が詰まっています。ページをめくりながら、一緒に旅をしているような気分になっていただけると思うので、楽しんでもらえたらうれしいです。

(取材・文・写真:山田健史)

 上坂樹里1st写真集『日日是好日』は、幻冬舎から発売中。

※高石あかりの「高」は「はしごだか」が正式表記

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