【フィギュア】鍵山優真、今季初戦SPで95・67点首位発進「課題が見つかってよかった」

0

2025年07月20日 16:19  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

男子SPに臨む鍵山(撮影・鈴木正人)

<フィギュアスケート:名古屋市スケート競技会 みなとアクルス杯>◇20日◇愛知・邦和みなとスポーツ&カルチャー



3月の世界選手権銅メダルの鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が、今季初戦に臨んだ。


ショートプログラム(SP)95・67点で首位発進。「結果がいい悪いにかかわらず、全てのジャンプを締め切るのが目標だった。今の段階で、次の試合に向けての課題が見つかってよかった」と穏やかな表情で振り返った。


鍵山の、26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)シーズンの幕が開けた。米歌手スティービー・ワンダーの名盤「キー・オブ・ライフ」に収録された「I Wish(回想)」を背に、表情豊かに踊った。冒頭の4回転−3回転の連続トーループで、3・80点の加点を獲得。続く4回転フリップは転倒したものの、演技後半のトリプルアクセル(3回転半)はしっかりと決めきり、ステップシークエンスでも最高レベルの4を獲得した。


競技会初披露。軽快なジャズ調の楽曲で会場を埋めた観衆を魅了したが、固くなってしまった部分もあったという。「試合は緊張感が違う。ジャンプとジャンプの間で、もう少し顔をこわばらせずにできるようにしたい」。技術面だけでなく、見せ方の部分でもブラッシュアップしていく。


7月に初戦を迎えることは、「たぶん初めて」と記憶にない。夏場からローカル大会に出場する決断は、早くからプログラムを体になじませるためだ。普段のサイクルとは異なり、ピーキングの難しさはあるが、父正和コーチとも話し合って調整を進めていく予定。「チャレンジャーシリーズ(CS)やグランプリ(GP)シリーズが始まる頃には、全日本や五輪に向けて100%のコンディションで迎えたい」と見通した。


21日は、フリー。名曲「トゥーランドット」を初披露する。「今日と同じように全部美しく完璧に、と思いすぎずに練習を100%出し切りたい。とにかく自分自身が一番に楽しみたい」と意気込んでいた。

    ニュース設定