ママスタ老後の問題は誰もが考えることではあるでしょうが、とくに子どもがいないとなると、高齢の人の面倒を誰が見るのか。そのような大きな課題がありそうです。ママスタコミュニティのあるママからも、こんな質問がありました。
『子どもがいない夫婦の老後は、甥や姪がみるの? さすがに介護まではしないけれど、入院や施設の手続き、洗濯や差し入れ、お葬式やお墓など。もし甥や姪がしなかったら誰がやるんだろう?』
子どもがいる場合、親が入院や施設に入るようになれば、手続きをしてくれたり顔を見せにきてくれたりすることもあるでしょう。もちろん義務ではないのでしょうが、子どもがお世話をすることが一般的のようですね。でも子どもがいないとなれば、一般的に子どもがしていることを誰がするのか。そのような疑問が湧くのは当然かもしれません。また、もしかしたら自分がすることになるのでは? と思うと不安もよぎるのでしょう。ほかのママたちも投稿者さんと同じようなことを考えているそうです。
子どもがいない場合の老後の不安
『母が亡くなって初めて思った。亡くなる前の入院中のこと、亡くなった後の葬儀は大変だったけれど、子どもがいない人や独身の人はどうするんだろうと思ったよ。結局身内が何とかするしかないもんね。甥姪がやるしかない場合もあるだろうね。一人っ子同士の結婚なら甥姪もいない、どうするんだか』
『投稿者さんと同じようなことが気になっていた。こちらは夫婦ではなく独身(60代)だけれど。最近、急に私に連絡入れてきてコミュニケーションをはかろうとしてくるからまさか? 勘弁してよ? と思っていたところ』
実の親の入院やお葬式を経験したママは、子どもがいれば子どもが最後まで面倒を見てくれる。でも子どもがいないと誰が子どもの代わりをするのかと思ったそうです。実際に自分が行ったからこそ、その大変さも理解でき、はたしてそれを姪や甥がしてくれるのか。そういう疑問もあるのかもしれませんね。さらに甥も姪もいないケースもありますから、そうなるとますます不安が大きくなるのかもしれません。また独身の親戚が急に連絡をしてくるようになると、もしかしたら自分が頼られている? と心配になってしまいそうです。
身寄りがなければ行政が手助けをしてくれる場合も
『ケアマネージャーや役所、専門会社がしてくれる』
『私はその立場だけれど、連絡すら取っていないよ。何かあれば行政がやるのでは?』
子どもがいない人が高齢になってくると、自治体でサポートをすることもあるようです。それぞれ特色や内容は違ってくるのでしょうが、経済的な支援や施設を紹介してくれるなど相談に乗ってくれるのでしょう。もちろん困ったこと全てに対応してくれるわけではありませんが、一定のサポートを受けられる自治体が多いのではないでしょうか。
参考:厚生労働省|身寄りのない高齢者等が抱える生活上の課題に対応するためのモデル事業の実施
姪や甥が頼られるケースもある
『同僚が独身。高齢母がいて最近施設に入った。その前はお母さんのお姉さんが先にホームに入っていて、母親が高齢で認知症だったこともあって、その同僚がよく呼び出されていた。葬儀も全部同僚がやったよ。大変そうだったよ』
『特別養護老人ホームに勤務しています。キーパーソン(主介護者)がきょうだい、甥や姪という人は結構いるよ。実子がいても遠方な場合もある。お金(年金や生活保護などでも可)があれば実際の介護の手出しは必要ないかもしれないけれど、手続きや急変時に連絡する人は親戚の誰かしらになっているよ』
高齢になった独身の人、あるいは子どもがいない夫婦が姪や甥に頼ることもあるそう。ほかにもその人のきょうだいに頼ることもあるようですが、お互い高齢になっているのでサポートが難しいこともあるのでしょう。実際にお世話をしている人を見たり話を聞いたりしていると、大変なことも多かったようですね。でも、それを受け入れて最後までお世話ができるのは、子どもの頃からの付き合いやその人の人柄などもあるのかもしれません。
その人との関係性がものをいう
『幼いころから交流があってよくしてもらっていた場合と、会ったこともないような場合では違うよね』
『私の兄夫婦は子どもがいなくて、うちの子どもたちを可愛がってくれている。しっかりしている2人だから世話になろうとは思ってないと思うけれど、将来何かのときは力になってあげてね、と子どもたちには言っているよ』
頼られる子どもの立場になると、頼ってくる人との関係性によって受け止め方が全く違ってきますね。子どものころからお世話になっている人であれば、老後に何かあれば手を差し伸べたいと思うのでしょう。一方で、全く会ったことがない、よくしてもらった記憶がないような人ならば、そんな義理はないと思ってしまうもの。薄情と思われるかもしれませんが、頼られるほうの気持ちを考えれば仕方ないのかもしれません。
子どもがいても安心ではない!?
『そんなの自己責任でしょ。子どものいる夫婦だって、子どもには面倒をかけないようにいろいろ手を打っているのが普通じゃない? できるできないは、個人の能力。子どもの有無は関係ないよ』
子どもがいない人の場合、高齢になっても子どもに頼ることができません。でも子どもがいるからといって、完全に任せられるかというとそうでもありませんね。子どもが遠方に住んでいることもありますし、子どもとの関係性が悪い場合もあります。自分の老後のことは自分で考えて行動する。そういう時代になってきているのでしょう。子どもがいる、いないを老後のことを考えるかどうかの基準にするのではなく、子どもがいても自分の老後対策はしっかりとしておく必要があるのではないでしょうか。
文・こもも 編集・みやび イラスト・Ponko
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