【バスケ】日本代表吉井裕鷹の思い「僕たちはお金をいただいて…」責任感にじむ15得点で2連勝

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2025年07月20日 19:57  日刊スポーツ

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バスケットボール男子 国際強化試合 日本対デンマーク 第4Q、ドリブルをする吉井(左)(撮影・小島史椰)

<バスケットボール男子・国際強化試合:日本69−63デンマーク>◇20日◇千葉・ららアリーナ東京ベイ◇観衆1万66人



日本代表(世界ランク21位)の吉井裕鷹(27=三遠ネオフェニックス)が、チーム2位の15得点で2連勝に貢献した。


前日19日に続いてデンマーク(同59位)に勝利。65−57で迎えた第4クオーター(Q)残り2分20秒では、左サイドから切り込んで右手1本でのダンクシュートを決めた。チームに勢いをもたらしながら「もうちょっと点差を広げて、勝たないといけない試合だったとは思います」と反省も忘れなかった。


チーム最年長はこの日17得点を挙げたジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)で30歳。今回の代表活動ではチーム内で年長者の立場となり、若手に厳しく声をかける役回りも担った。試合後の記者会見では、その思いを明かした。


「言うからには自分がやっていないと、というのが大前提。それが空回ってもいけないので、とにかく自分のできることをやろうという意識です。僕たちが快適にバスケットするには、日ごろから激しくバスケットする基準がないと、試合で練習以上の強度でバスケットしてきた時に1歩引く。僕たちはお金をいただいて、生活させてもらっているのが大前提。言われた仕事をしないといけない。常にみんなに言うようにしています。その分、僕にも若手から言ってほしい。言ったら、言い返すぐらいできてほしい。ちょっとまだ、シュンとなっている。まだまだポテンシャルあるので(後輩の)伸びしろです」


8月5日からは54年ぶり優勝が懸かるアジア・カップ(サウジアラビア)に出場する。この日も1万人超えの大観衆が集まり、子どもたちも多かった。バスケット人気の高まりを感じつつ「日本は小さいので“気迫あふれる”とか、まだ体現できていないけれど、トム(・ホーバス)さんのバスケットだったら3ポイントがよく入る、止まらず動き続ける速いバスケット。そのバスケットを見てほしい」と成長を続けていく。

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