赤沢亮正経済再生担当相=6月24日、東京・永田町 赤沢亮正経済再生担当相は20日、日米関税交渉について、「国益最優先でやってきており、(参院選の)選挙結果が特に影響することはない」と述べた。石破茂首相と公邸で面会した後、記者団の取材に応じた。赤沢氏は8回目の関税交渉のための訪米に向けた準備状況などを報告。首相からは日米双方が納得する合意ができるよう、精力的に協議を続けるよう指示されたという。
赤沢氏は記者団に対し、関税交渉のため週明けにも訪米する意向を改めて示す一方、具体的な日程については「調整中」と述べるにとどめた。米国は8月1日に日本に対し25%の相互関税を課す方針。「交渉事は期限までにまとめようとした方の立場が弱くなる」と述べ、同日を交渉の期限とは見なさない考えを示した。
石破首相は20日夜の民放番組で、赤沢氏から「あす(21日)訪米すると聞いている」と明かした上で、「とにかく国益を懸けて全力で交渉に臨むということだ」と述べた。