報道各社の取材に応じる公明党の斉藤鉄夫代表=20日午後、東京都新宿区 公明党は、公認候補を擁立した埼玉、愛知両選挙区で敗北し、目標に掲げた改選議席の維持は達成できなかった。参院選の選挙区で全勝を逃すのは2007年以来18年ぶり。党勢低迷に歯止めをかけることができず、立て直しが急務となる。
斉藤鉄夫代表は20日夜のNHK番組などで「厳しい開票状況だ。厳粛に受け止めなければならない」と述べた。党が掲げた物価高対策について「なかなか国民に浸透できなかった」などと敗因に言及した。
公明は昨年の衆院選で石井啓一前代表が落選するなど大敗。比例得票数が減少の一途をたどる中、SNS戦略にも注力してきたが「まだ道半ばだ。これからもっと進めないといけない」と反省を口にした。
連立政権の枠組みに関しては「自公連立を続けていきたい」と強調。石破茂首相を支える考えを示した。